「どうした?」
「検査の結果がよくない・・・」
「弟さんのこと?」
「違う、わたしのことなの!」
「・・・」
朝、つれあいは胃がんの検診に行くと言っていた。
その胃カメラの検査結果だということにようやく気が付いた私。
「すぐ病院に来てくれる?」
胃カメラによる検査をした医師は早急な対処が必要なことを告げた。
「手術を行うことができる病院をいま照会しています」
胃がんはさいわい初期の発見、患部を切除すれば完治可能だとのこと。
つれあいは「手術をお願いします!」ときっぱり言った。
なぜ?つれあいが暮れのこの日に検診に行ったのか。
それは娘から電話があったからだという。
「ママ、胃がんの検診は済んだ?」
「今年はもうやらない、毎年検診しているけど今年はもういいかな?」
「是非、検診に行って!」
あまり懸命な娘のことばに素直に従ったという。結果は・・・
バリュウム検査で見た怪しげな映像を医師は見逃さなかった。さらに、
胃カメラによる検診。胃がんの姿が確認された。
不幸中の幸いだった。
半年早ければ、がんは視認できなかったかも、半年早ければ、その姿は
まだ確認できなかったという。
この状況なら転移はないだろうという医師の判断だった。
これは14年前のことです。ご心配をおかけして失礼しました。私の
記述が至らずゴメンナサイ。
(つづく)