「あなたは必ず、フォーサイスを踊るダンサーになる。」
一人の女性がまだ16歳だった私にかけてくださった言葉。
その時のことは鮮明に覚えている。
私がプロの舞台にデビューした日。
篠原聖一先生のリサイタルで「アブサート」を踊らせていただいた時のこと。
篠原先生の作品は動き全てに意味が込められていて、踊っているとダンスへの情熱が伝わってくる。
アブサートはストーリーはなく動きの鋭さで魅せる、先生の作品の中ではめずらしい踊り。
そして先生が初めて私に振付けてくださった作品でもある。
公演終了後、楽屋前のリハーサル室で打ち上げが行われた。
評論家の方々、バレエ関係者、たくさんの方が集まってくださいました。
慣れない場所で一人どうして良いのか困っていた私に評論家の先生方が優しい言葉をかけてくださいました。
そのとき声をかけてくださった、うらわまこと先生にはその後も大変お世話になりました。
うらわ先生にはたくさんのチャンスをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです
そして最後に優しい笑顔で声をかけてくださった評論家の女性。
その方の言葉は一生忘れません。
幼い頃からフォーサイス作品が大好きで憧れていた私。
観ているだけで十分幸せでした。
自分が踊るなんて夢にも思っていなかった。
そんな私に彼女がかけてくれた魔法の言葉
その魔法の言葉はきっと言霊(言魂)と表現した方が正しいと思う。
言霊
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。
言魂とも書く。
文字通り、言葉に込められた魂。
きっと彼女の言葉が私の夢を現実にしてくれたのだと思います。
たくさんの方との出会いで今の私がある。
そのひとり一人にありがとうの気持ちでい~っぱい。
そして、日々幸せに暮らせていることに感謝。
私がその言葉に支えられたように、人に素敵な言葉をかけられる人になりたい
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