単純明快な生き方 | はんなりのんびり

単純明快な生き方

はんなりのんびり border=



司馬遼太郎さんの作品「坂の上の雲」が



NHKで再放送されています。





その中で明治時代の軍人秋山好古、秋山真之兄弟、




正岡子規、そして、夏目漱石などの




明治時代の歴史に残る人物を中心に




高橋是清、森鴎外とのふれあいや




伊藤博文、陸奥宗光ら政治家の姿など、




多方面からこの物語が描かれています。





主人公の秋山真之、好古兄弟は




生涯を通じてお国のために身を捧げ、




奇跡とよばれるような偉業をなしとげたと




物語で語られていますが、






彼らの青年期、






「単純明快」




「質素倹約」


をモットーとし実践している青年時代の姿が




とても印象に残りました。






単純明快、質素倹約、




現代人が忘れがちなことではないか




と思っています。






現代はこの明治という時代とは違い、




さまざまな選択肢があり、




男性性、女性性という




日本伝統のあり方も変容し、




現代人は皆、混乱しながらも




必死で生きているという印象を




仕事柄感じることが多く、




単純明快に生きることは、




この時代よりも難しいのかもしれません。






しかし、自由という限りない選択肢をもっている時代に




生を受けたからこそ、




今、「単純明快、質素倹約」という心掛けで




日々生活してみると、




己に必要なものが




おのずと見えてくるのではないか、




とふと思いました。








また、




秋山兄弟の父の教えであった




「急がば回れ、短気は損気」




という言葉も、




とても重要な、




現代人にとって




実はとても大切な言葉ではないか




と思いました。








長期的な視点で




こころを単純明快にもち生きること、




現代という




自由でさまざまな選択を容認される時代だからこそ、




自分をしっかり持ち、




何が大切で何が必要でないのか




見極めながら生きていく能力が必要なのかもしれません。






自由というものの裏にある責任、




しっかりと見極められることこそ、




心豊かに生きるということではないかと




考えさせられました。










最後まで長文をお読みくださり




どうもありがとうございます。