☆今日の河北新報によると、父79歳の顔を平手打ちして死亡されたとして、傷害致死容疑で送検された仙台市若林区河原町1丁目、鹿野克模型店店長46歳について、仙台地検は8日までに、暴行罪に切り替えた上で起訴猶予処分とした。鹿野店長の弁護人は逮捕、勾留の不当性を強調。
鹿野店長は5月24日午後2時半ごろ、若林区河原町1丁目の模型店で、父清士さんの顔を左手でたたき急性硬膜下血腫で死亡させた疑いで、仙台南署に逮捕されたが、一貫して「平手打ちをしたのは事実だが、死亡とは関係ないはずだ」と供述していた。
面白いのは、鹿野店長の逮捕後、地元町内会や商店街が寛大な処分を求める嘆願書約600人分を集め、南署に提出していたという。以前、私の住む田舎町で、飲酒運転の会社員が自転車の中年女性をひき殺す交通事故があった。飲酒運転の会社員は正常な歩行ができないほど酔っていた。逮捕の翌日、地元警察署には逮捕された会社員の会社の同僚が多数押しかけ、会社員の減刑を嘆願する書面を提出したという。同情の余地のない完全な飲酒運転で、人を死亡させている。こんな人物の減刑を求める嘆願書を提出する同僚たちの行動は地元社会で大ひんしゅくを受けた。
鹿野店長は父親を平手打ちしたという。自分の親に対し、暴行できるかどうかには高いハードルがある。以前にバイトしていた工場のバイト仲間に、弟が父親を平気で殴って困っているという男性がいた。3人兄弟で末の弟が土建屋で凶暴らしい。小さい頃からの教育のせいで、親への直接な暴行に躊躇する人間は多数派だろう。子どもに殴られた父親は、自分の権威がなくなり、いきなりおとなしくなるという。