視点のずれた司法判断☆ | カーラのブログ

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☆今日の河北新報によると、米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地の周辺住民約7000人が、国に航空機の夜間・早朝の飛行差し止めや損害賠償などを求めた第4次厚木騒音訴訟の判決が21日、横浜地裁であった。佐村浩之裁判長は「原告らが受けている睡眠妨害の被害は相当深刻」として、自衛隊機の午後10時から翌日午前6時までの飛行差し止めを命じたという。


睡眠を妨害される基地周辺住民の苦痛は理解できるが、国の安全保障の観点からはまともな判決なのだろうか。他国機の領空侵犯に伴うスクランブルや、哨戒機による海上警戒活動に時間の制約があるのは、そもそもおかしいだろう。悪意ある他国機は日本の司法判断に関係なく、嫌がらせをしてくるだろう。自衛隊機の時間を制限した飛行差し止めに意味があるのだろうか。


そもそも、深夜の騒音の大半は米軍機によるもので、今回の判決で騒音問題が解決するわけではない。むしろ、視点を変えて、騒音被害の少ない場所への引っ越し費用や防音のリフォームへの金額的支援に重点をおくべきだ。つねに、24時間体制の警戒活動が必要な自衛隊に時間の制約を強いることがまともな判決だろうか。


安全保障に関する事案への司法による人道名目なパフォーマンス的な判決は止めるべきだ。米軍機の飛行差し止めが不可能な現実で、自衛隊のみを標的にした今回判決は明らかに視点がずれている。今回判決に影響されて似たようなトンデモ判決が続くことを危惧してしまう。