ここ数年、何やら騒がしいじゃないですか。
保育園の待機児童問題とか、保育士が足りないとか、いろいろ。
その報道のあり方やスタンスがちょっと気になるんですよね。
「保育園=働くために子どもの面倒を見る人がいないから、仕方なく預ける場所」
っていう、捉え方しているでしょ?
確かにそういう面はゼロじゃないかもしれないけれど・・・
長男、次男共に、0歳児から保育園に預けて働いてきた母の1人としては、
彼らやクラスメイトたちの成長や、園や先生たちのお仕事ぶりを見てきた1人としては、
そういうことだけじゃないんじゃないかな・・・って異論反論したくなります。
あ、最初に言っておきますが、
母になり、専業主婦として子育てに向き合うことを自ら望み、
そして、それが環境的に許され、何の不満もないのであれば、別に働く働かないはどっちでもいいとは思っていますよ。
どっちかがいいとか、悪いとか、言うつもりはない。
ただね、保育園に乳児から預けて、
保育園と一緒に子育てをしていくということは
とても素晴らしいことである!ということは声を大にして言いたいのです。
今、時代的に、核家族化が進み、昔より母一人に対する子育て負担が大きくなっていると思います。
ちょっと用事を済ますのに、近くに住む親せきがみてくれるとか、
近所のおばさんがみてくれるとか、2~3才なら、近所の年上の子どもが一緒に遊んでくれるとか・・・そういうの、ないですもんね。
だから、母が1人で育児を抱え込むことになる。
だけど、家事だってしなくちゃいけないし、自分のことだっていろいろあるし、
となると・・・100%子どもに向き合うなんて、無理。
となると・・・TV、DVD、スマホでゲームや動画、お菓子・・・でなんとかする。
ってことはないですかい???
保育園がスゴイなって思うのは、
園にいる時間、100%、子どもに向き合ってくれるということです。
天気が良ければ、散歩に連れてって、カラダを動かして思いっきり遊び、
夏は、毎日のようにプール遊びをしてくれる。
そして、たくさんの種類のおもちゃや遊び、歌、を教えてくれる。
私、感動しました。
息子たちが、私の知らない絵本のお話や、私の知らない歌を保育園で覚えてきた時。
もし、保育園に行っていなかったら、
私が教えられるのは、私が知っていることだけだけど、
彼らは、いろんな大人から、いろんなことを教わってくる。
既に、親の世界を超えているんだなーって。
保育士さんって本当にプロ、ですよ。
親だけでは気づけないことも、気付いてくれたりしますよ。
時には、相談にも乗ってくれますよ。
テノヒラのお客様にも、保育士さんや、保育士の勉強をされている方がいらっしゃって、
いろいろ、教えていただいたりするのですが、
すごく、いろんなことを、勉強されていますよ。
母親、なんて、別に産んだからと言って、最初は育児のことなんてわからない。
どうしたらいいのかわからないことがたくさんある。
そんな時に、保育士さんは強い味方になってくれますよ。
保育園を増やす、保育士さんを増やす・・・前に、
働く保育士さんのモチベーションを上げるって大事だと思うんです。
もちろん、給料を上げるのも大事だけど、
保育士さんというお仕事を、もっとリスペクトすることも大事だと思うのです。
なんか、そこが足りない・・・ように思います。
保育園で保育士さんと一緒に子育てしていくことの素晴らしさ、を
もっともっと言ってもいいんじゃないかなぁ。
テノヒラにも、妊婦さんたくさん来られていますが、
近年は、ギリギリまで働いて、育休後復帰する、という方が大半です。
それは、夫の給料が・・・的な経済的なこともあると思うけど、
皆、それなりにプライドを持って仕事をしているんだと思います。
子どもを保育園に0歳児から預けることに、抵抗を感じない母親はいないでしょう。
だけどね、働き続けるお母さんたちにもっと言ってあげてほしい。
「大丈夫だよ、保育園と一緒に子育てしていくのは、素晴らしいことだよ」って。
高齢出産も増えているし(しかし、少し20代出産も増えているような実感・・・)
筋力弱い世代も出産適齢期に入っているし、、、
母のカラダ、ボロボロです。
私の立場から言うと、母のカラダボロボロだと、将来が本当に心配です。
働いて、お金稼いで、自分のケアにもちゃんと時間とお金使うことは絶対大事なこと。
だから、未来のためにも、
「保育園に預けて働くことは素晴らしいことである!」
と声を大にして言いたいのです。
この記事を読んだ誰かが、少しでも楽になってくれたら嬉しいです。