先日より、某私立大学医学部の裏口入学について、いろいろと報道されています。
ヤフーのコメ欄など見ると、いろいろな意見があって、ふむふむと思うことが多いのですが、
個人的なスタンスとしては、
「裏口も立派な入口」
です。
裏口でも表口でも何でもいいんですよ。
国家試験さえ通ってしまえば、立派なお医者様の出来上がりです。
そもそも、今の医学部の偏差値って、異常なほどに高すぎ。
地方の国立医学部ですら、理III以外の東大なみの偏差値だし、
私立の医学部ですら、早慶レベル。
いくら国家試験がそれなりに難しいとはいっても、そんなに高い学力の人たちがこぞってなる職業ではないです。
必要な能力としては:
・ある程度の知能
・それなりの体力
・いろんな階層の人たちとのコミュ力
でしょうか。
外科系に行くんだったら、それなりの手先の器用さも必要です。
女子だったら、コメディカルと色んな意味で上手くやっていく能力(結構それが難しい)でしょうかねえ。。。
自分が受験生だったころを振り返ると、ありえないレベルです。
私のころは、私立は今よりも授業料高かったし、謎の寄付金制度(お申し出があれば返金いたします、というやつ)がどこでもあって、だいたいそれが○千万単位でした。
その情報は在学生にしか分からないし、しかも人によって違うというウワサ。
更に、入試の発表の後は、自宅に電話が来て、
「お宅のお子さんの入学金は○○○○万円でございます」
と指示されるとか、されないとか。
そして、振込ではなくて、キャッシュを事務に持ってくるように、指定されるとかされないとか。
色んなウワサが飛び交ってました。
そんなので入学した人たちも、国家試験に通って、親の跡継いで、いい感じの若先生やってる人がほとんどです。
(私が通った学校は医者の子女が多くて、医学部志向だったので。。。)
だから、開業医になるんだったら、そういう人の方がいいと思うんだけれど。
むしろ、頭のいい人は、それで勝負するような、最先端の研究とか、企業でしのぎを削ったり、外資系で働いたり、
医者よりもよっぽど知的好奇心を満たされる仕事につくべきだと思うのだけれど、
もちろん、全ての人に就業の自由があるので、好きにしたらよいとは思います。
今私が高校生だったら:
地の果てで6年過ごすぐらいだったら、東京で大学生活4年送って、留学する道を選ぶし、
都内で私立の医学部に行くぐらいだったら、大学からアメリカへ行く道を探すと思います。
そういえば、あんまり知っている人いないらしいけれど、アイビーリーグは「寄付金入学枠」というのがあります。
正確には、卒業生子弟枠にちかい。
最低でも、100億円ぐらいを寄付すると、一応入学は出来ます。
(そうはいってもそれなりの成績であることは前提条件。だって、パリスヒルトンはNYのSacred Heart出身なのにIvy Leagueに行ってないでしょ?)
現トランプ大統領の身内に限らず、歴代大統領の関係者も、子弟枠で入学して、それなりの成績で卒業しています。
学力がなくて大丈夫なの!?と心配になりますが、そういう人たちが大学で学ぶことは、日本の大学で学ぶこととはちょっと違うのですよ。
それについては、長くなるからそのうち。
そういうのを含めて、この年になると、
裏口も立派な入口。
子弟枠で入学させられうる家に生まれるのも才能のうち。
という境地に至ります。
新宿の医学部問題が、どういう方向に解決するのかわかりませんが、興味深くwatchする予定です。