バングラ人の中で、階級ははっきり分かれている。

私が働いている大学でも、先生、オフィスワーカー、掃除係の子たち、、、名札の色や、制服の色ですぐわかる。

 

バスに乗るのも、先生は前に座って、私の仲のいいオフィスワーカーの人は、バスでは後ろの方に座って、私とは全然話してくれない。

 

私は、先生と話していても面白くないので、学生やカフェの子たち、掃除係の子たちとも、よく話をする。

 

最近、私の住んでいる先生用の寮に新しい掃除係の子が入った。

何歳だろう。

15歳くらいに見えるけど。。。18歳にはなってるのかな?

 

寮で働いている人はたくさんいるけど、今まであまり愛想のいい子がいなかった。

でもこの新しい子は、とっても愛想が良くて、会うとにっこり笑って、挨拶をしてくれる。

たいていの子は、外国人をみて話すのをためらうのに、この子は最初からにっこり笑ってくれた。

 

この子は朝から晩まで、寮の床を掃除したり、ごみ箱を回収してごみを出したりしている。

 

こないだ、珍しく、この子がキャンパスを歩いていた。

大きな掃除機をかかえて。

そして、また私ににこっり笑って挨拶してくれた。

 

それを見てなんだか胸が痛くなった。

 

こんなに愛想がよくて、にっこり笑って幸せそうな子が、掃除ばっかりして、重い荷物を運ばされて、幸せなんだろうか?

 

でも、そんな考えは私のエゴなんだろうか?

私の日本人の価値観で判断してるだけなんだろうか?

 

彼は家族と友達と一緒にいれて、仕事があって、幸せなのかもしれない。

 

私の仲良しのオフィスの掃除係の子も、私が大好きなカフェのスタッフのみんなも、月1万~1万5千円位で働いている。

 

彼らはとても幸せかもしれない。

日本人みたいにあくせく働かなくてもいいし。

 

でもやっぱり、私は日本人の感覚でしか考えられないので、彼らがもうちょっとお金をもらえて、病気になっても困らないように、彼らの家族を養えるように、平等な社会になるといいなっと思う。

 

これからバングラの未来がいい方に変わっていくように、切に切に願う。