コテで綺麗に巻かれたロングヘアーがとてもよく似合う女性
少し明るい色の髪は、ツヤがあって清潔感がある。
綺麗にお化粧された肌は
透明感があって
美人!
と、絵に描いたような女性だ。
黒いワンピースの裾から覗かせるひざ小僧は
とても小さく足も細い。
ピンヒールが似合うそんな彼女が
『新聞、雑誌』
と、書かれたゴミ箱に向かって
颯爽と歩いてくる。
そんな彼女が手にしていたのは
プラゴミ。
幅20センチ
高さ5センチ
奥行10センチ
といったところだろうか。
ガサガサガサ
ギシギシギシ
彼女は強引にゴミ箱の中にそれを押し込む。
入り口とのサイズ感が合わず
袋はやぶれ
プラゴミももはや原型がない。
ツーーンとゴミ箱からはドレッシング系の酸っぱい匂いがする。
押し込む彼女の腕はしっかりと力が入り
ピンクのブラジャーの紐は肩から垂れている。
それを見て私は
本当の美しいって何だろう?
と、思った。
私のねじれたバックのベルトを直そうと
不意に手を出してくれたお婆さんの方が
この黒いワンピースの彼女より
ずっとずっと綺麗だと思った。
