丁度今頃の時間でした。

20年前の夜中にかかってきた一本の電話。
家中に響いた電話で、私は目を覚ましたけど、あの時私は寝たふりをしたんです。

その日の朝、
久し振りに帰ってきた父の前で正座をして、
「ほら、お父さんに挨拶しなさい。」と言われて

いったい何の挨拶をすりゃいいんだ?と、強く疑問を抱いたまま
父の手に触れたのを覚えています。
酷く、、酷く怖かった。



今日は父の20回目の命日なので
お墓参りに行きます。

そして、夜は宇都宮で歌わせていただける機会を頂きましたので、
新しく書けた
『体温』という新曲を歌ってこようと思います。

宇都宮スノーキーレコーズ。
ワンマン明け最初のライブ。

ゆっくりまったり、
DJ k-sukeさんと2人で
お酒と音楽の夜です。


きっと今日は、
これ以上言葉はいらない気がします。
(^-^)


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『体温』サトウヒロコ

私の胸の中で 眠る猫をタオルで 包んだ父さんは言った
「沢山のお花を集めて来なさい」って それから庭に 小さなお墓を作った

その晩父さんは 子供達を集めて “死ぬってどうゆう事か?”と尋ねた
小さかった私には 分からなかったけれど 今も覚えてる「死ぬって冷たくなる事」

家の中で遊べば怒るし 兄ちゃん姉ちゃんと喧嘩すれば怒るし
一番怖かったのは母さんを 悲しませてしまった時…

大嫌いな父さんが 教えてくれたものは何?
カタチには見えないけれど 精一杯に 強く生き続ける


無駄なものは絶対に 買わない父さんの 大きな手繫いで出かけた東京ドームで
こっそり買ってくれた オレンジ色の応援バット 嬉しくて嬉しくて眠るまでその手を離さなかった

毎年家族で出かけていたバザーに 「行きたくない」と初めて言った中1の冬
その日の父さんは 私を怒りもしないで 黙ったままPeaceの煙草に火をつけた


いつもと変わらない月曜日 突然父さんが倒れた
汚れたユニフォームとグローブそのままで 病院へ走った

94年12月17日の朝 父さんが家に帰って来た
冷たくなった父さんの 大きな手は とても優しかった

大嫌いな父さんが 残してくれた愛情は
カタチには見えないけれど この胸に 今も生き続ける

大好きな父さんが 教えてくれた愛情は
色あせず生きてるから この胸に いつまでも  強く生き続ける 今も生き続ける 強く生き続ける


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