バスに乗る | 広海においでよ ひろのブログ

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千奈ちゃんの あの悲惨な事件があってから

報道を見たくなくても、情報がいろんなところから入ってきて

本当にたまらなく辛く悲しく苦しい事件だ


うちにはもう小さい子はいないけど

私自身、幼少の頃を思い出した


通園バスでは無く

市内を走る路線バスに、確か4才か5才の時に

初めて一人で乗った


いつもは保育園に母が自転車で迎えに来てくれて、町中で買い物をして、たくさんの荷物と私を自転車に乗せて、あの頃住んでいた海沿いの市営住宅まで自転車で約40分

母は車の免許を持っていなかったから

そうやって雨や雪の日以外は毎日送り迎えしてくれていたと思う


ある日、母は買い物の荷物も多くなってしまったし、私を冒険させるよい機会だとバスに一人で乗せた、停留所でバスの運転手さんに

今日初めて一人でバスに乗るのでと、市営住宅入口の停留所で待っていますので、よろしくおねがいしますと伝えて、私は一人でワクワク

バスに乗ったと思う

たぶんいつもの町の景色も、海沿いの道も外の景色よりもバスが楽しかった

少し高い所に、ブザーが付いていて

降りる時は、そのブザーを押すんだな!とワクワク思っていた

私が降りる市営住宅入口に母が待っているはずだから心配ない


あれれ?通り過ぎちゃった

お母さん停留所にいたけど、止まらずにバスは行っちゃった

ブザー押せなかったのか

そのへんの記憶は無い


そのまま終点まで乗って

最後まで残っていた私に気が付いてくれた運転手さんは、ごめんねと言ってた

終点には運転手さんの家があって、私よりちょっと年上の男の子がいた

運転手さんはその子と私の分のアイスキャンディーを買ってくれて、どこかに連絡してくれた


折返しバスに乗って、ちゃんと市営住宅入口の停留所で降ろしてくれた

母が待っていた


ただそれだけ

アイスキャンディーを知らない男の子と食べて美味しかったのだけは覚えている




千奈ちゃん

なぜ 気付いてあげられなかったの?

大切な命


バスに乗るのを楽しみにしていたと聞いた


ご両親の事を思うと

本当に辛い


その日に運転をしていた理事長は

「慣れていなかったから…」と言っていた


慣れていないなら、さらに慎重に子どもたちを見るんじゃ無いのかな


年齢がいっているから?

違うよね?


千奈ちゃんは最後まで待っていたよ

いつも一緒に降りてくれる運転手さんを待っていたんだよ


悲しい

本当に悲しい


これからたくさん楽しい事があっただろうに