合気道は格闘技ではなく芸術です。そして特許明細書も言葉の格闘技です。

想像していたよりも遥かに良かったニコニコ


アクション系の中国映画によくあるような、心理描写がイマイチな感じが無く、随所から登場人物の心の叫びのようなものが伝わってきました。


話は赤壁の戦いそのものズバリから入るのではなく、劉備たちが民衆を引き連れて新野城を脱出するところからシーンが始まる。


三国志を知っている人なら、劉備と孫権が共闘して曹操と戦うまでの話の流れを把握しているから、いきなり赤壁もありなのかもしれないけれど、確かに今回のように少し遡った場面から入った方がより多くの人達にストーリーに入り込んで貰えると思う。上手い!!


そうなると、三国志をかじったことがある人なら期待するのが、、、、


獅子奮迅の趙雲・単身での阿斗救出劇



仁王立ち張飛・長坂橋の戦い


でしょうにひひ


阿斗の救出シーンは確かにありましたね!

糜夫人が殺されそうになった瞬間に現れ、救出する趙雲最高です。

ただ、次に悲劇が…

糜夫人が馬に乗って逃げようとした瞬間、糜夫人の手が攻撃により傷付き一人で馬に乗れない状態に。

糜夫人が趙雲の方を見ると、必死に時を稼いでくれている。

きっと糜夫人はこう思ったんです。


私が早く逃げないと趙雲が危険だ。

趙雲はこれからもずっと殿の力となるべき武将。こんな場所で死んで良い人であるわけがない。

今の傷ついた私では趙雲の足手まといになるのは必定。

かくなる上は…


糜夫人は井戸に身を投げて自殺します。


いち早く阿斗が遅れていることを悟り、単身で救出に向かうほどに責任感の強い趙雲のことだから、きっと瞬間自分のことを色々と責めたと思う。


もっと早く気付いて、ここに駆けつけていたら…

自分がもっと強ければ…

夫人から目を離さなければ…


のようなことを。このことで、趙雲はさらに阿斗を守る決意を固め、敵中突破を試みるわけ。


ただ、歴史ってのは残酷で、こんな思いをさせて助け出された阿斗は大人になってあっさり魏に降伏しちゃうんだよね…


この事実を知っていると、趙雲のあのときの決意の顔がむしろ痛々しい。