【映画】春との旅 | hirokimenのブログ

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えー、前に次は「春との旅」ですなどと言っておきながら忘れてました。
すいません、思い出したので書きます。

老人が主人公の作品という事で、2010年公開のこの作品を選びました。
近年珍しくこういう日本映画が上映されて、ちょっと嬉しかったんですね。
海外では結構多いですけど、日本では人気俳優使って、いつも同じ顔ぶれだと飽きるんですよ。
キャラも固定されるので、このキャラならこの人、みたいなキャスティングは役者にとっても
良くない事ですし、もっと幅を広げた方が可能性が広がります。

というわけで、今回の老人役には仲代達矢がキャスティングされているんですが、
若かりし頃には「用心棒」で三船敏郎の敵役としてギラギラさせていました。
今でも強い眼力は健在ですが、かつてそうした活躍を続けていた人だからこそ、
今出来る演技をしてくれたと思います。

この作品では頑固爺さんとして出演してるんですが、若い頃の出演が実を結んでいると言えます。

では、あらすじです。短かったのでwikipediaから転載します。
北海道増毛郡増毛町に暮らす元漁師の老人・忠男は、妻に先立たれ、同居する孫娘・春の世話がなくてはならない生活を送っていた。だがある日、春は職を失い、東京で職を探そうと考える。しかし足の不自由な忠男を一人暮らしさせるわけにもいかず、二人は忠男の身の置き場所を求めて宮城県の各地(姉茂子:鳴子温泉/弟道男:仙台市内[JR仙台駅前での撮影あり])に住む親類を訪ねる旅に出る。

という、ロードムービーなんですが、映像ではいきなり見せつけてくれました。
仲代達矢が田舎の家屋から飛び出してきて、春がそれを追い掛けてくるというシーンから
始まります。
そこで仲代達矢は足が不自由なのでぎこちない歩き方をするのですが、それだけで
2人がうまくいってないという事と、体の不自由さと、もうここにはいたくないと頑固者らしさ
が一瞬で分かる様になっています。
こうやってちょっとした描写で多くの事を説明出来るというのは、良作の証でしょうね。

また、2人の関係だけでなく、回りの人間の多くともうまくいかない様なタイプだというのは
すぐに分かります。
近所にいる独り身の爺さんという感じで、コミュニケーションを取らないタイプの人って
イメージですね。決して笑いそうにないというか、そんな人近くにいませんか?

案の定、物語は忠男の人望のなさに集約し、親族からも嫌われ、どこの家にも置いてもらえません。
そういう主人公がさらに周囲の人と確執をもち、うちに潜んでしまう。
そんな中で、春だけは献身的に忠男と一緒に行動し、決して側を離れません。
なんか、嫌われ者が犬と一緒に暮らし、犬だけを愛す様なそんな気分です。
ただ春も人間なので、忠男に愛想をつかす事もありますが、それでも絶対に側を離れません。
そんな春に、段々と心を開く様になる忠男の物語というわけです。

映画って、こういう人間の葛藤と成長を描くもんです。
勿論若い人の方が未熟な事は多いし、成長を描きやすいでしょう。
しかし、その年代々々でもつ未熟な部分もあるはずです。
忠男は年を経てスレていきましたしね。

そんな感じで、こういう美しい日本映画が収益に繋がる様な状況になればいいと思うので、
一度見てみてね。
バイビー!

あ、次は「ディア・ドクター」で!