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「ミヒャエル ハネケ『コード アンノウン』(2000 オーストリア=フランス)」★★★☆☆

H、人として考えた時の ミヒャエル ハネケ

パリで一緒に暮らすアンヌとジョルジュ。家出したジョルジュの弟ジャンとアンヌはパリで出会うが、ジャンは苛立ちからゴミをホームレスの女へ捨てる。そこへ、それを見た黒人青年から謝れと詰め寄られて、大きい騒動になり… その後、コラージュ仕立てで話は続いてゆく。
この監督とは切っても切れない残虐性を、次作『ピアニスト』(2001年カンヌ映画祭グランプリ)の時とは違い、いろいろな形(人間)によって表現している。枝分かれしていく話がそれぞれの人間にスポットを当てるのだが、それらがコラージュ風にランダムな感じで物語を見せられるので、一つ一つが強い印象を生む。一般的には、強烈なシーンばかり続いても、物語としてはなかなか成り立たないので。(例えば、牛を何頭も殺した後に20階から小さな子供が落ちそうになるというシーンが出来るのは、コラージュ風だから)冒頭のシーンの展開とカメラの横移動によるスピード感は、この映画へものすごい期待を生むが、それが尻すぼみになっていく感じは否めない。

この『コード アンノウン』と『ピアニスト』しか、ミヒャエル ハネケの作品は見てないのだが(すみません…)『ファニーゲーム』はもっと残虐らしいですね。ジュリエット・ビノシュはいろいろ出てますよねぇー。ものすごい好みではないけれど、衝撃を与えてくれるという意味では、楽しませてくれてますよね。ミヒャエル ハネケは。

「アッバス キアロスタミ『オリーブの林をぬけて』(1994、イラン)」★★★★★

K、希望としてのキアロスタミ

映画を撮影しているイランのとある田舎。ある役の男が降板した為、雑用係が代わりになるが、相手の女役が前にプロポーズした女の子だった… という話。
得意の小さな世界と大きい舞台(自然とかジグザグ道も含め)がうまく合わさる。イランという先進国でない所で作られたリアルな言葉は、映画がよく作られる(金をたくさん持っている)国にはない、純粋さや人間らしさを教えてくれる。
何回も同じシーンを繰り返し、男女の気持ちを映し続ける手法は、すごいとしか言えない。

いきなり、最初で5つ星っていうのも、なんかねぇー。
まぁ、キアロスタミですから。