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「腐考の至り」リセット 悲しい女たち  

醜女①  ページ319


タイトルにあえて醜女(しこめ)

と書いたが紀代子は決して、

顔を背けるほど醜いという女ではない。
まぁ、お世辞にも美人だとは云えないが・・・


わざと意図があって醜女と書いた。
人間は容姿が全てではない、

美人であっても心の醜い人のほうが醜女だと

世間の人は皆が云うだろう、

奇麗事でなく私もそう思う。


紀代子は容姿が、

少々不細工だったが心の綺麗な女だった、

もっとも彼女の心の傷や美しさに

私が気づいたのは、

彼女と知り合ってから10数年以上も

経ってからのことだった・・・


紀代子は何代も続く造園業の家に

一人娘として産まれた。
多くの職人が出入りする

かなりな資産家で、

母が早くに亡くなり彼女が成人する頃には

もう動きが悪くなった年老いた父親は

離れに別棟を建て、

仕事からも手を引いて

後妻とともに隠居生活をしていた。


紀代子が家業を差配していたのだが、

父親が動けなくとも

口や頭はハッキリしており、

仕事柄、年配の職人たちが多くいて、

紀代子に造園の技術はなくとも

なんら経営に差し支えはなかった。


紀代子は前述のように

“綺麗な女”ではなかったが、

幼い娘の頃より職人たちに

“お嬢”と呼ばれて育ち、

竹を割ったようなサッパリとした

性格を好かれ、

数字にも強かったので

年老いた父に代わっての

造園業の経営も順風満帆だった。
おそらく父親が現役の時よりも

仕事量を増やしていたと思う。


私よりも一才年下の彼女には

私も含め多数の男友達がいた。

但し、普通の女にいるような男友達ではなく

異性を意識しない男同士のような感覚だった。

そして、

男勝りの気性でいつも小金を持っているので、

どうしても金が目当ての男友達が多かった。

 
事実、私も賭け事の金を何度彼女に

用立ててもらったことか。
「オイ! 紀代子、5万ほど貸してくれ。」

唯、これだけの言葉で

即座に彼女は貸してくれたものだ、

当然返すときには彼女は自分から

一切要求をしないのだが、

私だけでなく誰もがひと月に三分ほどの利子を

お礼のつもりで付けて返していた。
彼女は言わなかったが

貸し金が回収できないことも当然あったと思う、

色恋の関係がないのでそんな輩は

自然に彼女の周りから消えていた。

「このところアイツの顔をみかけんな?」

と誰かが言っても、

紀代子はそ知らぬ顔をしていた。
ひとの陰口を絶対に云わない、

口の堅い女だった。


又、そんな風だから女友達も結構いた、

が、彼女の女友達は暗い女が多かった。

今の私の年齢になって、

やっと紀代子の悲しみが判るのだ
どうしても彼女の友達に幸せな女は少なかった、

当時は紀代子が女を捨てていたからだ。


私など一夜のアバンチュールを、

紀代子に何度も世話をしてもらったものだ。

「男とあとくされのない遊びをしたい

女が居るんやけど、

マスター、どないや?」

そう持ちかけられて断る男もいまい。


ほとんどが離婚をして

実家に帰ってきている同級生だから、

当時26.7才ぐらいだろうか。
夫や姑と喧嘩をして実家に帰ってきている女、

このパターンが多かった。

酒を飲んで身の上を聞きながら愚痴を聞く・・・
双方がともに紀代子から話を聞いているので、

その後はスンナリとホテル。


そして、鬱憤晴らしをしているので

あくる日には彼女たちは機嫌よく

嫁ぎ先に帰って行った。


が、唯一つ間違いがあった、

どうしても婚家に帰りたくないという女を

コトの後実家に送り届けた。
それから五日後に私宛に手紙が届いた、

開いて見るとそれは遺書だった・・・

「お願い」

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