「腐考の至り」リセット 腐考から冨幸に
     命 2  ページ171 
昨日の記事の続きです。
自転車で、

起きてこぬテツの家を後にして

帰途につく。


途中、

オニの家の前を

通りかかると奴の車がある・・・


奴がいた、

「上がって飲むか?」

オニが云うが、

奴の家で飲むことは

今まで誰であろうとまずない。

奴の嫁が酒飲みを嫌うのだ。


誰の嫁も自分の家で、

いつもワィワイやられては

好い顔はしない喜ばない、

後始末も大変だ。


我々がタマに飲むときには

持ち回りのようにして誰かの家で飲む。

が、オニだけはほとんど毎日のように

何処かに上がりこんでいる。


奴のカミさんは気にならないのだろうか? 

と誰もが云う。

他所の家に行くならタマには、

「ウチのカミさんが持って行けと・・・」

何かを持参するようなことは・・・


全然ナイ。


嫁と出会っても。

「夕べはお父さんが世話になりまして。」

ナド

嫁は礼すら云わない。


何処のカミさんも怒る・・・

そりゃそうだ。


オニが云うには、

今日の三時頃にテツから電話があり、

ビールを持って行ったらしいが

奴はモウ寝ていたらしい。


そして案の定、

絵に書いたような結果になった。
私がオニの家に来て

ビールに口をつけた頃に

奴の家の電話が鳴った。

「オゥ、居るぞ!」

それだけでオニは電話を切った。


そうこうしている内に

私の携帯が鳴った、

カミさんからだ。

テツが電話をしてきたと言う、

私が奴の家を訪れ

呼んでいたのに気付き、

今、起きたらしい。
やはり飲んで寝ていたのだ。


しばらくしてオニのカミさんが

仕事から帰ってきた、

そして十分ほど経った頃にテツが来た、

犬に引っ張ってもらって・・・


1時間も飲んでいただろうか? 

まだ7時前なので外も明るい。

「ワシはもう帰るぞ。

テツも明るいうちに帰れ。」

奴が犬を連れて帰るのは

不可能なのは解り切っている、

自分ひとりで歩いて帰るのも危うい。


「犬は放したら勝手に帰る!」

テツが喚くが、

まぁそれは違いない、

距離にして1Kもないし

間には田圃があるだけだ。


「オイ、テツ!

ワシがコープに行って肴を買うてくるから

KYのところに行こう。」

オニはテツを立たせようと

躍起になっている、

自分が他所の家に行った折には

いつまでも遠慮をしないのだが・・・


私は外に出て犬を相手にしていた。

非力なオニが図体の大きなテツを

起たせようとするがナカナカだ、

私は外で知らぬ顔の半兵衛・・・


「犬を連れて帰っとるからな。」

家の中で、

「オーイ!待て~!」

と二人で喚いているが、

二人とも少しは運動になっていい。


自転車に乗ってテツの家まで

犬を引っ張って帰る、

犬を繋いで引き返すと二人で歩いてくる。

「KYのおっさんの家には行くなよ!」

と言い残して帰った。


あくる朝、

昨日だが

遠くで救急車の音が聞こえる。


しばらくしてから電話が鳴る、

テツだ。

「今、救急車の音が聞こえたやろう?」


「知らん」


「ワシ、今、

犬に引っ張られて、

田圃に顔を突っ込んどったんや、

それで起き上がろうと

思うても起きれん・・・

田圃に倒れとった。

そこへ○○が通りかかって

救急車を呼んだんや・・・

恥ずかしゅうて・・・」


「そのまま運んでもらえ!

酒を飲まんでもすむ檻のある病院に・・・」
命がある事の有難さを

いつまでも気付かない・・・


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