おもろいヤクザ屋さん ③の1
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昔、むかし、おお昔のお話しです。
私の店に、
それわ、それは美しい女の人が働いていました。
私の店は若い連中が屯するような店で、
そのヒトはまるで場違いと言うか・・・
掃き溜めに鶴。
当時の飲み屋はスタンド、バー、アルサロ、
クラブというように店のランクが上がっていくような感じでした。
その人は高級クラブのママかホステスと言う雰囲気を持っていて妖艶というか・・ ・
どう見てもマスターの私が使われているバーテンで、
その人がママさんのようでした。
たまたま、
私の近所にオッサンというか、
おばさんというか・・・
レズのおばはんがいました。
このオバはんは魔法を使い次々とオンナをツクッテはオンナに喰わせて貰っていた。
今もし、
この“男女”のオバはんがまだ生きていれば私は土下座をしてでもこの魔法の使い方を教えてもらうのだが・・・
そして彼女はある高級なお店に勤めていたのですがトラブルがありタマタマ仕事をしていなかった。
そこで、私とこのオバはんとが心安いこともあって、
オバはんから“ルナちゃん”
を私の店で働かせてくれと頼まれたのだ。
又、そのとき私の店の女の娘がたまたま足らない時でもあったので私は二つ返事で引き受けた。
今思えばその“麗人”
は年のころが30代前なかばだったろうか?
現在の私からみれば大変若いのですが当時の私からみてお姉さん、
オバはんという感じでした。
そしてそのヒトの趣味が一風変わっていたので一切私は彼女には恋愛感情を持つ余地がなかった。
ペットだ、
蛇を飼っていた。
そして、
「夏の暑いときなんか冷たくて気持ちがイイよ・・・」
蛇を首に巻きつけて・・・
云う。
ヒクに決まっとるやろ。
このひと、
ルナにはYというパトロンがいた、
もちろんレズだから体の関係はない、
なかったはずだレズだから。
そしてオバはんとルナと二人して、
騙してYから金を引っ張っていたのだ。
それが前につとめていた店でのトラブルを起こした原因でもあった。
そしてYが何処かからルナが私の店に勤めているのを聞きつけて・・・
それともルナかオバはんがYに云ったのかは今でも定かではない。
がとにかくYは私の店に通い始めた。
私の店はスナックなので客の側にはおんなの娘は座らない、
座らせない。
ところがそれまでルナがいたいろんな店はボックス席で客の相手をしていた。
当然Yはルナをボックス席に呼ぼうとするが、
他の女の娘に示しがつかないのでそれは私が断っていた。
話しをしたければカウンターに座ればよいのだ、
しかしYは結構よい稼ぎのオッサンでカウンターで、
“飲むようなクセ”がそれまでにはない。
「料金が高くついてもいいからボックス席にルナを座らせてくれ。」
と言い出したのはY が私の店に通いだしてから10日もたった頃だろうか。
二人っきりで話しがしたいのだ、
なにせルナと内密な話しがしたいのだがカウンターでは私がいるのでできない。
私とオバはんとで、
「ルナを絶対に店の外には出さない、
送り迎えは必ず私がする。」
と約束をしていた。
他の虫がつかないように。
しかし、
私も弱い、
金の力には全く弱い・・・
“貧~しさに~マケタ~・・カ~ネに~負けた!
”二人っきりになるのを許可してしまった・・・
ただし客が少ないときだけという条件で。
このY、
小金どころか大金持ちだ、
いつもKというヤクザをアゴで使っていた。
店に来る時も現役のヤクザを運転手がわりに、
又ボデイガードにも使っていた。
このKというヤクザは、
私の地元の組ではなく現在も姫路に古くからあるM組の組員だ、
またコヤツは男前で高倉健の若い頃そっくりで喧嘩も強い!
数々の武勇伝もある。
そしてある日、
いつものようにルナちゃんを迎えにいった、
がいなかった。
当然オバはんは探し回っている、
“世帯主”がいなくなったのだから・・・
あくる日もいない、
まァこちらはたいして気にもしていない。
ところがその夜にオバはんが店にやって来て、
「ルナはYに無理やりに連れて行かれとるんや!
助けに行ったってくれ。」
と云う。
まァ私はルナがいようといまいとどっちでもいいのだけれども頼まれれば仕方がない。
オバはんを連れてヤクザのKの住むアパートに行った。
Kは自分の部屋に居た。
「おい!Yの家に案内してくれんか?」
「なんじゃい!こんな時間に?!」
「おまえの親方のYがうちのコをかっさろうとるんじゃ!
家を教えたらんかい。」
「なんでお前の云う事を聞かなあかんのじゃ?
お前はワシをナメとるんか?」
「このオバはんが、
ルナが攫われたと言うとんや、
警察に届けてもエエんやな?
Yのオッサンが恥をかくかもしれんけどナ、
ワシはどっちでもええんや。」
「このクソ餓鬼ガ!
ヤクザをナメヤガッテ!」
と喚きながら台所から包丁を持ってくる。
それを奴のカミさんが、
「あんた~!
やめてエナー!
この前刑務所から帰ってきたばっかりやんか!」
と奴の手を押さえている。
私と一緒に行ったオバはんは慌てて外に飛んで出る。
私も逃げたいのだが足が鋤くんで動けない・・・
コワ~ィ・・・
でも・・
ウゴケナイ・・・
ションベンが・・・もれ・・・・・・・
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