おもろいオッサンたち  ⑬ ページ60 

  金閣寺


 昨夜はなかなか寝付けず結局睡眠薬も飲んでしまった、

最近はかなり控えていたのだが。

 小学生が修学旅行に行くような気分だったのか。
 そう云えばYKなオッサンもテツも京都は小学校以来だと言っていた。
 朝になって早く来たのはアクマでコーヒーを淹れてやる、

ついでケツの穴が新しい車に乗ってきた。
 息子が主に乗っている車で、禁煙車だという。

 全員がタバコを吸うので各駅停車でいかなければならない。
 普通に走れば私のところから京都の中心地までした道、

つまり高速道を使わずに二時間ほどか。
 そうこうしているうちにKYなオッサンがやってきた。

 アクマに手をだし、

 「とりあえずの会費が二万円」と言う。
 ケツの穴も金をだし、

 私も出そうとすると、

 「オマエの祝いやからお前は出さんでも良いという。」

 タスカッタァー!
 ついでオニが来て、

テツも来た。

 テツはカミさんまでが見送りに来た。

 テツは少し足を引きずっているようだ、

痛風の具合が悪いのだろうか?

 「お前、足の具合が悪いんか?」

 最近は夜しか彼を見ていないので気づかなかった。

 「いいや、調子はあまりよくないが大丈夫や。」
 「オイ!下へいって外の流しの傍にある杖をもってきてやってくれ。」

とカミさんに言う。

 「いいや!そんなもんいらんワィ!」

と喚くがテツのカミさんが、

 「お父ちゃん貸してもらい。」

 うちのカミさんが持ってきた杖とテツを一緒に車に押し込む。

 全員が乗り込んでさあ出発だ。

 “ケツの穴”が運転手だ、

車を動かす前に、

 「おまえ、自分の所の車やからナビの入力ぐらいはできるんやろうな?」

と私が聞くのに、

 「自慢やないがきょう日携帯も使えんのはワシぐらいなもんや、

そんなモン使える訳がない。」

と胸をはってヘンな自慢をする。

 誰も京都への道ぐらいは知っているが街中にはいった時にナビは必要だ、

アクマの道案内には少し不安がある。

 私が助手席に乗り込み入力をする、

行き先は金閣寺なのだが純正ではまっているナビで外付けではないので信号で止まった時にしか操作ができない。

 後ろの席でメカオンチのテツとオニは走行中に操作が出来ない事を知らないものだから、

 「いつまでそんなモンにてこずっとるんや!」

 15分も走るとオニが、

 「オイ運転手!

小便とタバコや、

どこぞコンビニに止めてくれ。

慌てて行ってもしょうがないやろ、

晩までに着いたらエエんじゃ。」
 誰も慌てていない、

小便がしたくて慌てとるのはオマエじゃ!
 しばらくしてコンビニに止まるがテツだけでもなかった、

全員がトイレに走り、

出てくると缶コーヒーを持ちタバコを咥えていた。
 九時に出て金閣寺には11時前に着く予定だったが、

2時間の道程でガソリンスタンドをも含めて四度の休憩。

 金閣寺の駐車場に着いたのは11時過ぎ。

 私は数年前に、

オニは最近の修復工事中に、

またアクマは大学時代に訪れているがテツとケツの穴とKYのオッサンは小学校の
旅行以来らしい。

 傍目からみればまるで老人会のジジイたちだが本人達は子供のようにはしゃいでいる。

 拝観に次々と入ってくる外人さんたちを見ては、

あれは、「ヨーロッパや」

あれはアメリカだチャイナだと賑やかなもんだ。

 テツの為に持ってきた杖はオニが使っている、

テツは足を引きずりながらもやせ我慢をはって、

いらないといったからだ。

 それにしても外人のなんと多い事か、

半数近くが外人だ。
 KYのオッサンは鉄工所を経営している仕事柄か寺のつくりなどを興味深くみている、

ケツの穴は庭園を。

 私とテツは外人を、

それも若い女ばかりを、

「なんであないに顔が小っちょうて、

腰がクビレテ・・・

エエナァ・・・

 オニは歩くのが精一杯でなにも見ていない、

同じ杖を持っても水戸のご隠居は颯爽と歩くのだが・・・

 アクマはというとさっさと先を行き土産物屋の試食ばかりをしている、

試飲のお茶を何杯も飲んで、

そして何も買わない。

 庭園をコース案内の看板に沿って外に出たが写真を撮っていないのに気がついた。

 KYが記念写真が欲しいというのでみんなでもう一度入ろうとするが入り口にいた僧侶に二度目はダメですと止められる。

 写真を撮るだけだからと無理やりに入ったがデジカメが電池切れ。

 オジン携帯の画素数が低い写真な上に距離の設定をしていなかったらしく少々ピンボケ気味です。
 「こんなところにいつまでおってもしょうがない、

早うメシを喰いに行こう。

暑うてかなわん。」

7月半ばの暑さにバテたのか、

早くビールが呑みたいのかテツが云うのに、

オニとアクマが、

「タバコを吸えるところが無い、

もう出よう。」

といつまでも金閣寺を観ているKYとケツの穴をせかす。

 車に乗り込み食事処を探すがなかなかナイ。

 寺を出たところにあったのだが駐車場料金が高くなるので一旦出ようと言う事になったのだ。

 とりあえずナビに次の知恩院を行く先をセットして走る。

 通り過ぎてから、

 「あそこの店に入ったらよかった。」とか、
 「ワシは麺類がエエ。」

とか運転手なかせの勝手なことばかりを云っている。

 車に乗り込むときに自販機で買ってきたビールを持ちながら。

 「もう知らん、

何処でもええんやろう。」

と運転していたケツの穴が適当な食事処とある店に車を入れる。

 田舎と違い駐車場のある店はなかなかない、

地理に詳しければいくらでもあるのだろうが。

 京都に住んでいてこのあたりには詳しいというアクマの言うことはあまりアテにならない。

 店に入ってから、

 「あァこの店はチェーン店やねん、

よう来た事がある。」

そんなん知ったこっちゃァない。

 席に座るなり
 「ネエーチャん、姉ちゃん、」とテツが呼ぶ、

呼ばなくてもすぐにくるのに・・・

 ウエイトレスがお冷とオシボリを置き、

 「ご注文がきまり・・・」

 「とりあえずビールやビール」

 「生でしょうか? ビンビールでしょうか?」

 「ビンやない! タルや樽、」

 「エッ、タルビール・・・タルですか?」

 そんなもんあるか・・・
 下にある昨晩アップした金閣寺の写真には私は入っていませんが次の清水寺でのデジカメでの写真には一緒に写っています。

 今日までの記事を参考に、

オニ、アクマ、テツ、KY、ケツの穴、を当ててください。

 全問正解の方は“地獄の宴会”にご招待いたします。


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