2回ほど思った事を気持ちのまま書き綴るだけのブログになります。
今回出会えて良かった、舞台を同じく出来て良かったと心から思った一人目は、夏目の幼馴染み・与四郎を演じた三角ダイゴくん。
Office KANで初めて掛け合いの演技をした時は本当にびっくりした。
彼の与四郎の役作りがって事もあるかもしれないけど、役に入ると抜き身の日本刀みたいになる人だなっていうのが第一印象。
鋭利なものを突き付けられてるのに、めちゃくちゃ綺麗だなって思ってしまった。
顔も整ってるから余計に。
台詞に、まるで命を削る様な「気」って言うの?「オーラ」って言うの?そういうものをビシバシ乗っけて来て言い争ってると消耗する、ホント(良き意味)
隙を見せたらマジで殴られる、噛み付かれる、斬られるかもって思うほどの、魂そのものを常にぶつけられてる感じがしてた。
これと渡り合って行く夏目を演らなきゃいけないって凄い気合いが入った。
確実にダイゴくんにギアを引き上げてもらった。
ゲネはもっといい具合に力抜いてやるつもりだったんだけどなぁ…そんなに来られるとこっちもやっちゃうだろうが、アイツめ笑
自分好みの人の傾向って自覚あるんだけど、俺は危うい人が好きなんだろうな。
彼は頭も良いし、面白いし、優しい子なんよ。
でもいざとなったらガッと感情をぶち撒けられる、生き方に不安定さ儚さを感じる。
そんな自分には絶対持ち得ないものを持っている人。
ダイゴくんはめちゃくちゃ大成するか、ポッと燃え尽きて◯んじゃうかどっちかだろうなって、そう思えてしまうくらいの人だった。
もちろん前者であって欲しいんだけど。
久しぶりに良い出会いだったなって心から思った。
カーテンコールでダイゴくんと抱き合った時は本当に込み上げるものがありました。
また彼と魂の削り合いしたい。
2人目はやっぱり将臣。
忙し過ぎる彼とは本番の直前までなかなか一緒に稽古出来なかったけど、やっぱり居てくれるだけでめちゃくちゃ安心できるんだよな。
声良し、芝居良し、殺陣良し、完璧な薬売りだったなぁ〜!
俺は将臣に何度も恋してるな笑
「葵」時代から抜群に才能を感じていたけど、さらに、本当にずっと休まずに、あらゆる方向に研鑽を重ねて来た将臣は、あれから同じ年月を経た人の中で誰よりも尊敬してる。
俺の演技についても的確に色々と指摘してくれるからめっちゃ嬉しいし、もっと早く合流したかったなぁチクショー!!!
将臣とは本当に深いところまで話が出来るから、今回も時間の許す限り色んな事を語りました。
将臣は絶対にお世辞やウソは言わないヤツだから終演後、2人きりの時に「俺、今回ちゃんと主役としてやれてたかな?」って聞いた。
そしたら、ちょっと会話の方向が変わった(気がした)から、あ、さすがの将臣も言い辛いくらいヤバかったんかな?って思ってやや凹みながら話を続けてたんだけど、もうそろそろ解散だなって時に、
「裕貴が主役としてちゃんとやれてたかやけどな…」
「誰よりも努力して、誰よりも汗を流して、それを見ていた座組の皆が裕貴の事大好きで、裕貴を助けようとして、あれだけお客さんを湧かせた…それが答えやろ?」
だぜ!?サラッと!
…か、カッコよ!!!何コイツ!!!
でも、そう言ってもらえて本っっっ当に報われた。一気に肩の力が抜けた。
将臣の凄いところは、それだけで終わらず、その後にちゃんと俺に足りない部分や、どうやったらもっと先に行けるか?っていうアドバイスもくれるところ。こんなヤツ他にいないわ。
そして、お互いに衰えずにまたいつか共演しようと約束しました。
「それがもしミュージカルだった時は、絶対に真剣に歌を教えて欲しい」
そう言って将臣は帰っていきました。
人にも、そして何より自分にも厳しい最高の友達、それが将臣です。
最後は大二さん!
マジでマジで大好きです!
日常は面白過ぎる人!現場ではいつも一緒に斜め視点のブラックジョークを言い合いながら笑ってます。
今回もこの人の演技に釘付けになりました。
ダイゴくんとはまた種類が違うけど、大二さんも本っっっ当に危うい人だからなぁ(笑)
こんなにも表現してる感情がモロにダイレクトに心に刺さる人、そうそういないと思う。
大二さんは演技だけじゃなくて、歌が本当に良かった!!!
芝居パート→はい次は歌パート、ってならずに、その瞬間に至るまでのとめ吉の感情がずっと続いてちゃんと歌に生きていた。
人を感動させるのは歌の技術や声の良し悪しじゃなく「これがミュージカルなんだ」ってものを誰よりも見せてくれたんじゃないかな?
そして俺が今回、少しでも「夏目」というキャラクターをお客様に伝えれていたのなら、それは間違いなく大二さんの存在が大きかった。
実は本番の直前で、ここまで作り上げて来た夏目をぶっ壊さないといけないんかな?っていう事が密かにあって。
悩みに悩んだ挙句、大二さんに相談したんです。LINEでアホみたいな長文作って。
多分、その時は半分愚痴みたいなものを大二さんに聞いて欲しかっただけだったんだけど、、
そしたら、少し経ってから
「今、時間ありますか?」
って、わざわざ電話を掛けてくれて。
「稽古の録画見直したんですけど、吉田さんの言ってるのこういう所ですよね?これは…」
この人マジか!?
信じられない事に、その時悩んでいた全ての箇所に対して、具体的にこうしたらああしたらっていう細かなアドバイスをくれたんですよ!
いや、これマジで感動してしまって心の底から感謝しました!自分の事だけでも大変だろうに。
もちろん冷静にそのアドバイス通りにやれた部分、申し訳ない事に、その時の感情に任せて突っ走ってしまった部分はあるんですが、間違いなく演者としてレベルを上げてもらいました。
考え方を良い方向に変えてもらいました。
そしてまた後日、今度は大二さんからの長文LINEが。
そこにはお褒めのお言葉がたくさんありました!
(大二さんは引用するの嫌いそうだから載せないけどな)
得難い出逢いがあり、そして戦友であり、尊敬する2人に少しでも認めてもらえて、それだけでも『覇王』に乗せて頂けた甲斐がありました。