ミッドランドスクエアのコンサートには勤めていた学校の生徒も何人か来てくれました。


前半には、担任をしていたクラスの生徒達が。

後半には、音楽の授業を受け持っていた生徒達が駆け付けてくれました。


ステージ上から姿を見かけた時は、言葉にならないくらい嬉しかったなぁ。


僕の中では当時のまま時が止まっているのですが、見た目も雰囲気も、話す事もすっかり大人びて、とても不思議な気持ちでした。


「今、生徒の代表として、クラスの代表として頑張ってる」


「もっと先生の授業をちゃんと聞いておけば良かった」


「ちゃんと親には感謝してる」


そんな言葉が飛び出した時には、

『あの悪ガキだったコイツらが…』

と、もうたまらなくなりました。


こういう気持ちを教師として冥利に尽きるって言うんでしょうか?笑


いえ、たかだか3年間という短い教師生活で教育者としての真髄が分かるはずもないですね。


実は、上司・同僚の先生方にも、親御さんにも、もちろん生徒にも、ただただ迷惑をかけ、『何も残してあげれなかった』という念しか残っていなかったんです。


でも、こうして教え子と笑顔で再会できた事で、少しだけ報われた気がします。


こんな歳になって、水物の世界に飛び込んだ僕が言うのも何ですが、これからもとにかく健康で、家族や友人を大切にして、自分の満足のいく人生をしっかり歩んでいって下さい。