早速車に乗せていただき、車中で高井さん夫婦は、ペンションを経営していて、たまにこうして旅人を無料で泊めてあげていると話してくれました。
そしてせっかく函館に来たんだからと、グネグネした山道を進み、函館山の夜景を観に連れて行ってくれました。
函館山から観る函館の夜景は、それはそれは絶景で、今でもその景色をはっきりと覚えています。本当にキレイな夜景でした。
その夜、外の硬いベンチの上で寝るはずだった僕たちは、あったかいふかふかのベッドで、旅の疲れを癒やし、ぐっすり眠ることができたのです。
次の日の朝、奥さんの「ご飯だよー!下りておいでー!」の声で目が覚めて、一階に下りていくと、用意されていたのは、なんとジンギスカン!
泊めていただいただけでもありがたいのに、ご飯まで用意していただけるなんて…。
しかも北海道の郷土料理のジンギスカン!本場で食べるジンギスカンはそれまで食べたことのあるジンギスカンとは全く違って、その美味しさは格別でした!
まだまだ食べ盛りだった僕には、寝起きにジンギスカンというのことなど気にもならず、朝からもりもりいただきました。(笑)
奥さんに「今日の予定は?」と尋ねられ、「夕方からまた駅前でストリートライブです。」と答えると、「函館にいる間ずっとここにいていいからね!」そんなふうに言ってくれたのです…。なんて優しいのでしょうか?
そんなふうに言ってくれるだけで僕たちは幸せです…
そんな2日間も泊めていただくなんて…
それはさすがに…
次の日に移動する予定だった僕たちは、結局そのお言葉に甘えに甘えてもう一泊させていただくことになりました。(笑)
その日の夜は、奥さんの妹さんがやっているスナックに呼んでいただいて、そこで唄わせていただいて、一緒に美味しいお酒を飲んで、最後の夜を楽しく過ごさせていただきました。
次の日の朝、高井さん夫婦に感謝の意味を込めて、ライブさせていただきました。
僕たちには精一杯唄うことでしかお返しができませんでした。
高井さん、その節は本当にありがとうございました!
そして、最後の最後までですが、車で函館港まで送っていただいて、本当に僕たちに優しく接してくれた高井さん夫婦とお別れをしたのです。
寂しかったですね…。
本当に寂しかった…。
その時、必ずまた会いに来る!と心に誓いました!
(その5年後、2度目の旅でその誓いを果たすことになります。)
そして、青森に向かうフェリーの中で、船酔いでフラフラになりながらも(笑)、完成した曲、それが今回のボーナストラック『会えてよかった』なのです。
音楽的にみれば、曲を作り始めて間もないし、歌詞もどストレートで大した曲ではないかもしれません。
でも20歳の都竹宏樹が、その時リアルに感じた感情をそのまま詰め込んだ曲なんだと思います。
もちろん今まで音源にもなってないし、ライブでもきっとその当時数えるほどしかやっていないこの『会えてよかった』という曲を皆さんに感じてもらえたらなと思います。
どうぞお楽しみに!!
っていうかボーナストラックがメインみたいになってるけどそんなんちゃいますからね!(笑)
これはあくまでボーナストラックの話ですから!
弾き語りCD『オレンジ』お楽しみにー!!
ほじゃのバーイ!!