カムカムミニキーナ
「かむやらい」

無事、全公演終了致しました。

ご来場くださいました皆様、
配信を観てくださった皆様、
応援してくださいました皆様、
本当にありがとうございました!






本当に素晴らしい作品に関わらせて頂きました。
どういう作品だったかは…上手く説明出来ません。笑
難解というか、本当に多くの要素が入り混じった作品だから、ということもありますが、
裏を返せば、観る方の解釈も無限に広がっている作品だとも思うので。

感覚として、本当に深くハマる方続出…
という印象です。
これがカムカムミニキーナワールドか!
公演は終わりましたが、配信やDVDもありますし、是非何度も観て頂いて!
それぞれの楽しみ方をして頂けたら幸せです。


オーディションから考えると1年近く、この作品に関わらせて頂きました。
今、なかなか寂しいです。笑
本当に豊かな時間を過ごすことが出来たので。
それは何故かというと、作品の質ももちろんですが、
やはり素晴らしいスタッフ・キャストの皆様抜きには語ることは出来ないのでありまして。
なので、勝手ながら皆様への思いなどを綴らせて頂ければ…🙇‍♂️


まずはゲストチームの皆様。
あ、()内はニックネームだったり、鈴木が呼んでる呼び方です。
あと、完全に鈴木の主観で書いてますので、全然違うわ!という方いましたらごめんなさい。



天宮良さん。(良さん)

良さんに、長く芝居を続けられる秘訣を聞いたことがあって。
一言、「好きだから」と。
良さんを見ていて本当に凄いなと思うのは、
「演劇的体力」とでもいいますか、
絶対に芝居のエネルギーが落ちないんですよね。
朝の稽古でも、夜公演のラストシーンでも。
きっと調子が良い時も、そうでない時も。
それって信じられないようなことで。
その背中を見せて頂き、本当に勉強になりました。


麻生かほ里さん。(きゃおりんさん)

歌の力って本当にすごいですね…
僕なんかが語れるレベルでないのは重々承知してますが、触れないと不自然だろってくらい、やっぱりすごかったので。
芝居でも次々と新しいアイデアを生み出し、本番中もブラッシュアップを重ねるきゃおりんさん。
いつもキラキラしていて、本当に発光しているようでした。
きゃおりんさん、とっても気さくで、色々な話をできたことも嬉しかったです!


坂本慶介さん。(けいすけくん)

阿佐ヶ谷スパイダース「ジャイアンツ」を観劇させて頂いた時もそうでしたが…声。
今回ご一緒させて頂いた皆様、本当にもれなく音色が素敵だったんですが、けいすけくんの声は…惚れましたね。
あと月並みではありますが、膨大な台詞を澱みなく表現するスキル。台詞も誰よりも早く入ってたし、周りを安心させられる人というか。
真ん中に立つには理由があるよなぁ、としみじみ思いました。
普段のけいすけくんは、やたら緑色が好きだったり、なんか面白い人です。笑


花澤桃花さん。(ももちゃん)

めっちゃ華がある!
今気づいたら名前に花が2つも入ってるじゃないか…そりゃ華あるわ。笑
ももちゃんは、言葉も、あと体の使い方もすごく綺麗で。
あんまり年齢で括るのもどうかとは思いますが、20代前半で、既にここに至るまでに色々なものが積み上げられていることに、もう尊敬です。
あと明るくて素敵!明るいっていいよね。
いつも笑顔で癒されました。


串田十二夜さん。(ジュニー)

もう、とにかく目を惹くんですよね。
まず、出力の最大値が物凄く高いってのと、それのスイッチみたいなものが本能的に備わっている感じというか。
きっとジュニーは、演劇や芝居というものが他の人よりも側にあって。
でもそれは、彼が真摯に向き合い続けているからこそ、側に居ることが出来るのではないか、
なんてことを勝手に思ったりしました。
あと、実はマッチョ。お洒落。超美肌。笑顔がかわいい。
無敵かって。


谷川清夏さん。(きよちゃん)

作・演出の松村武さん曰く、
『今作の見所は「小刻みな継投」。
先発完投型でなく、短いイニングを、しっかり抑えて次に託す。』
つまり今作のラストを締める、9回裏、最後の抑えのピッチャーが、きよちゃんなんです。
ウチの抑えのピッチャーは、きっと次世代のエースになりますね。
きよちゃんnote(是非見てみてください)を見ても分かるように、頭も良くて、考えも深くて。
だけど1番すごいのは、どんな時も積極的に関わろうとする、彼女の、作品への愛情のような気がします。


近藤隼さん。(じゅんさん)

めっちゃくちゃ頼りにしてました!
比較的、一緒のシーンが多かったんですが、
「ここ、足りてないかな…」みたいなところは、気づかないうちにじゅんさんがリアクションや動き方ひとつで、さらりと埋めてくれていました。
かっけー!
あと、同い年なんですよね。
じゅんさん貫禄がすごいので最初年上だと思ってたんですが笑、とても親近感が湧いて仲良くしてもらいました。同い年っていいよね。


宇留野花さん。(うるのん)

…本当に色々な思いはあるのですが、長々と書くのも野暮というか、いや、実際一回長々と書いたんですが。消しました。野暮なんで。笑
なので簡潔に…
経験上、すごい俳優さんは、
「引力」みたいなものを持っている。
と、常々思っているのですが。
本当に本当に、とんでもない引力でした。
すごい俳優さんだと思います。
ニキ(うるのん)とのシーンは全て忘れられないものになりました。自慢の妹です。
うるのん、ありがとう。


悦永舞さん。(えっちゃん)

役柄上、ある種、特殊な能力が必要だったかと思うのですが。
それを完璧に熟す姿に、気高さを感じずにはいられませんでした。
誰でも出来ることじゃないですから。
オーディションも一緒の組だったんですよね。
すごく芝居が楽しかったことを覚えています。
えっちゃんが、周りも尊重しながら、自分でもゴール狙いに行けますよ、という存在でいてくれたから。
誰でも出来ることじゃないです(2回目)。



そして、劇団カムカムミニキーナの皆様。


八嶋智人さん。(ヤッシーさん)

いやー…
もう、感動しました。
初めてお会いしたのは本読みだったかと記憶していますが。
声 が デ カ い ! !
1発目、気合い入れて読んだのかな…?
少し時間を置いて、2回目の本読み。
も っ と デ カ い ! !
もーう、めちゃくちゃ感動しました。
あ、この状態が基本ベースなんだ…!
積んでるエンジンが違う。
そして当然ながら周りを楽しませようとする力、個人で成立させてしまう力。
感動しきりでしたが、1番感動したのは…
ヤッシーさんが、誰よりも稽古場での集中力が高かったことです。
誰よりも忙しいヤッシーさんが、自分の出番でなくとも休むことなく稽古場の隅々を見渡して、的確なアドバイスやアイデアを生み出し続ける姿。
いつか自分もそうなりたいと思いました。
ヤッシーさんと芝居が出来て、幸せでした。
(古畑任三郎のDVD全部持ってます…ただのファンです…)


藤田記子さん。(プリさん)

チャーミングの具現化、チャーミングの権化。
それがプリさんです。笑
笑いが大好き、お酒も大好き。
1番はじめに「ウェルカム!」という空気を作ってくれたのもプリさんでした。
やっぱり、芝居でその場を埋める力がものすごくて。そして常に攻めの姿勢。
細かいようでかなり重要じゃないかと思っているのは、
例えば松村さんが「○○みたいな感じ」というオーダーを出した時、そのまま「○○」は絶対にやらないんですよね。
「○△」とか「△○」とか、意地でも変える。
絶対にオーダーを越えてやるという矜持みたいなものが感じられて…本当に毎回、痺れました。


田原靖子さん。(やすこさん)

やすこさんは、なんと言っても冒頭の長台詞ですよね。
あれだけで信頼度の高さが分かる。
ド頭の長ゼリってね…本当に緊張するんですよ。笑
物語の始まり、大切な導入部分ですから。
裏話というか、仕組みとしては、やっぱり一息にいくことが大切で。
変に置きにいったり、波や節みたいなものを付けすぎると、逆に伝わらなくなっちゃうよと。
松村さんの演出含め、自分の台詞にも非常に参考にさせて頂きました。
それをしなやかに越えていくやすこさん、かっこよかった。


長谷部洋子さん。(ようこさん)

困ったら、ようこさん。
分からないことは、ようこさんに聞く。
そして、全部答えて応えてくれる。
人間の器が大きい…
しかもそこで重要なことは、
(演出助手の畑田さんもそうですが)
絶対に嫌な伝え方をしない。
例えば、「時間ないから!急いで!」
とか、つい言っちゃうじゃないですか。
「焦らなくていいから、一回整理しよう」
みたいに伝えてくれるんですよね。
人間の器が…(2回目)。
劇中の役も、ようこさんの人柄が滲み出ていて、とても好きでした。


未来さん。(みくさん)

みくさんは、かっこいいしかわいい!笑
語彙力終わってますが、本当にそうだから仕方ない。
なんというか…色気の振り幅がすごい。
みくさんだけのオリジナリティがあって、代えが利かない人。
ニキトベの章(今作におけるシェイクスピア・パート(と呼ばれていたりいなかったりする))を担ってもらえたのは嬉しかった。
飲みに行ったら一緒にガンガンビール飲んでくれるぜい!
おいおいそんな振り幅もあるのかよ!


亀岡孝洋さん。(亀さん)

亀さんは、優しい。
本番中、僕が少しだけ足を痛めた時も、秒でテーピングを巻いてくれました。
きっと普段から、自然にそういうことが出来る方なんだろうなぁ。
松村さんのオーダーに、次から次へと応えていく姿はさすがの一言ですし、
楽屋での八嶋さんとのトークはお金払いたくなるくらい面白い…!
ご近所さんなので、これからも宜しくお願いします!


栄治郎さん。(えいさん)

えいさん、大好き。
稽古場で、えいさんのシーンがあると皆が笑顔になる、そんな人。
すっごく魅力的な人なので、今作もパワフルな役を演じられていましたが、実は繊細な一面もあったりもするのかな、と思ったり。
そんなえいさんが、トミー(私)とニキ(うるのん)のシーンを、何度も何度も褒めてくれて。
本当に自信になりました。
心から感謝しています。


柳瀬芽美さん。(めいみちゃん)

しっかりしてる、なんて言われても嬉しくないかも知れないけど、本当にしっかりしてるんです、めいみちゃん。
今作は、本当に緻密で、細かいキッカケ(出ハケのタイミング、どこで何を動かすか、回収するか、など)が無数にあるんです。
それを全て把握し、司るのがめいみちゃん、という印象。
劇中でもちょこちょこ絡みがあって楽しかったなぁ。サクラの子、かわいい。
あと絵もめっちゃ上手い。スペック高!


渡邉礼さん。(れいくん)

れいくんは、面白い。
カムカムミニキーナの皆さんは、本当に個性派の集団だと思うのですが、その中でも一際、異彩を放つ存在だと感じました。
想像もつかないようなリズムやトーンで芝居を構築していくれいくんから、目が離せず。
それに時間があると一カ月くらいフラッと海外に行っちゃったりするんだって。
ミステリアス!キモカワのミケ!


梶野春菜さん。(かじはるさん)

サナブ(ももちゃん)と母(かじはるさん)のシーン、たまらないですよね。
時間にすると短いかも知れませんが、その間に切なさや面白さがギュッと詰まっていて。
かじはるさんの優しさや愛情みたいなものが最大限に発揮されてるシーンだと思います。
バイトのシーンでもいつもフォローしてくださいましたし…
あ!コマを回すかじはるさんは絶妙な趣きがあります。笑


福久聡吾さん。(そうご)

一体、何人いるんだ、福久聡吾!
今作は約2時間40分の作品なのですが、2時間39分くらい何かしらやってどこかしらに出てる気がします。配信やDVDで確認してみてください。
出来ることの数や種類が多いのは、強力な武器ですよね。
そしてそうごは、本当にフラットに人と接することが出来て。
潤滑油のような存在なのかな…と思いきや、チラリと熱い思いが見え隠れする瞬間もあり、そんなところも僕は好きです。


スガ・オロペサ・チヅルさん。(スガさん)

かむやらいの稽古場、本当に毎日楽しかったんですが、その要因のひとつというか…
スガさんの笑い声が鳴り響くんですよね。笑
いや、本当に素晴らしいことだと思っていて。
面白いから笑って、空気が良くなって。
すごく健全だと思いませんか?そういう稽古場。
みんなに明るさをもたらす、太陽のような人だと思ってます。
ちなみに、きよちゃんのメイクはスガさんがやってあげてるらしいよ。センスもあるんかい。


松村武さん。(松村さん)

松村さんの頭の中はどうなってるんだろう…
最初に脚本を読んだ時、2%くらいしか分かりませんでした。笑
稽古を重ねるにつれ、組み上げられていく世界に感動し、そしてそこにパズルのピースのようにハマっていく…
劇団員の皆さんは当然のこととは思いますが、全キャストの適材適所感!!凄すぎる。
そしてその中で、僕にトミー(他にも色々やってますが)という役をくださったこと。
自分にとっても、本当に大切な役になりました。
松村さんの世界に触れられて、幸せな日々でした。
頂いた言葉の数々も財産です。
改めて、この作品に出会わせてくださり、
本当に本当にありがとうございました!!
(本筋とは逸れますが…松村さんのジャックバウアーが最高に大好きです…!笑)


今回、出演はされていませんが…

山崎樹範さん。
素敵な感想ありがとうございました。
本当に嬉しかったです。
そしてご馳走様でした。
どこかでお礼を伝えられるよう、精進します。

元尾裕介さん、
田端玲実さん、ありがとうございました。


そして本当にあたたかいスタッフの皆様、
共にこの作品を作り上げてくださり、ありがとうございました!


さて…

以前のブログにも書きましたが、
今作は「どう生きるか」ということを問いかけられる作品だと思います。
ですが同時にとにかく笑って泣けて、豊かになれる作品でもあると思います。

この作品が、皆様にとって、
何かになれば、それだけで。


カムカムミニキーナ vol.73
「かむやらい」

今作に関わる全ての皆様!
本当にありがとうございました!!





いつか、また。



鈴木裕樹








あ…

自分のこと全然書いてないや。笑

後ほど、限定公開にて綴ります。
お時間ありましたら、覗いてください。