僕が大日本プロレスに入社する前に入社が決まっていての研修期間に、1人のレスラーがデビューしました。
それが神谷英慶選手。
そんなデビュー戦を陰から観ていて、会場から泣きながら出てきたのが和樹選手。「苦労してデビューできてよかった」とひとりのレスラーのデビューを喜んでいました。
4月に横浜にぎわい座でデビューした神谷選手ですが、その年の9月に僕もレフリーとしてデビューできました。
2012年デビュー組は今年2022年で10周年。
この世界に10年。長いようで短く感じるのは、この世界には自分の3倍、いや年齢くらいもやってる人がうじゃうじゃまわりにいるからです。
「10年!すごいね!」
なんて言われるのはすごいありがたいのですが、僕からしたら富士山の2合目くらい。
登坂社長、日韓さん、バーブさんという直属の先輩たちがまだレフリーやってる以上はペーペーです。
話はそれましたが、同期の神谷選手はトンチンカンな事も言いますが基本、心に刺さる言葉を言うことが多いです。
年齢は下ですが、入門は先輩なので同期ですが先輩です。
そんな神谷選手と話しているときに
「やればできる子」って言葉あるけど、やらない時点でできない子なんだよ。
って言葉はとても心に刺さりました。
ごもっとも。
本人のプロレス人生がまさにそれ。やれる時にやってきた男が神谷選手だからこそ説得力がありました。
そんな同期がストロングヘビーだけじゃなく、いまデスマッチのベルトのチャンピオン。
誇らしい同期がいるからこそ、こちらも頑張れます。
他の同期ももちろんですが、一番近い同期の神谷選手のお話でした。