どうすればネイティブスピーカーの話していることを正確に聞き取れるようになるのでしょう?

とにかくたくさん聞く、
ネイティブの真似をして発音してみる、
などのことも1つの方法です。
これをすることによって
英語を聞き取れるようになる人もいます。

しかしながらいくらやってもできるようにならない、
という人もいると思います。

聞いて真似をする、
これは聴覚に頼った方法です。

聴覚に頼る方法を試しても英語を聞きとれるようににならない原因の一つに、
音声を区別して聞けていない、
ということがあります。

例えば母音のあ。

日本語の母音の、あ、はそれがあ、であると認識される範囲が英語の音声に照らし合わせてみると広いです。

例えば、以前お話しさせていただいた、
-a- /æ/ 
-u- /ʌ/ 
これらを日本語の、あ、と認識し、
同じ音声と思っている人もいます。
さらに発音する時も日本語の、あ、で発音する人もいます。

このように音声の区別ができていない場合、
hat /hæt/帽子
hut /hʌt/小屋
と区別して発音するべきところを
両方とも、
hat /hæt/と発音するか、
あるいは、
hut /hʌt/と発音し、
聞いてる方にはどちらを言いたいのか判別できないこともあります。
そして区別して発音できていないのだから、
自分自身もこれらを聞いた時にこれらの音声を区別して認識できていないということです。

どういうふうに認識しているかと言うと、
英語では区別される母音の音を全て日本語の、あ、と認識している可能性が高いです。

これは外国語学習者には誰にでも起こりうることです。
これはいたって自然なことで、
これらの音声を区別して聞けていない、
ということを理由に自分はダメだと思う必要はありません。
聞き分けられるようになる人も確かにいます。
それはその人たちがその点において幸運にも優れていた、ということであって、例えば私のようにそれができなかった人であってもできるようになる方法はあります。

ならばどうするか?
違うアプローチ、つまり、聴覚以外にも頼る方法を試してみるのです。

次回に続きます。