私は生き抜くということを、母親に教わったと思っている。
明後日10月3日に母の一回忌が行われるが、
コロナで飛行機が飛ばず、帰国することができなかった。
このところ、日本の芸能界で何人も立て続けに亡くなった。
とても信じられない思いだったけど、
理由も分からないけど、
自分から死を選ぶ人もいれば、
病気に侵されても、どうにかして生きたいと願う人もいる。
それは真逆の心なのかな、、、
どちらも経験したことのない私だけど、
老いるということへの不安がないわけじゃない。
50を過ぎて、人生の終わりを少しだけ近くに感じるようになった。
そして、少し怖くもある。
だけど、母が少しずつ老いていき、
少しずつできないことが増え、
少しずつ身体の自由がきかなくなり、
それでも最期まで頑張って懸命に生きる姿を見せてくれた。
最後の頃は「早くあの世へ行きたい」が口癖だったけど、
それも本心だったんだなと、今は思う。
自分が何もできなくなっても、
心配をかけまいと言葉を選び、
明るくおどけて振る舞い、
逆に家族の心配をする。
なんて偉大なんだろう。
私も母が身をもって教えてくれた最期まで生き抜くということを、
お母さんに見習って頑張ろうと思う。
できるだけ人に迷惑かけたくないのが望みだけど、
こればっかりはどうなるのか、現時点で全く予測不能。
私は家族に愛されてきた方だと思うし、
自分が思っていたよりも、温かい家族に恵まれたと思う。
不運にもそれが持てなかった人の孤独感は計り知れないし、
その人でないと分からない。
だけど想像はできる。
世の中のそんな人たちに、
1人でもいいから家族のように寄り添ってくれる人ができますように。