私の持っている、ブートレッグ(海賊版)のDVDのクレジットでは、

「Hotel California Tour」であることは間違いないですが、

テキサス州ヒューストンでの77年のライブと言うことになっておりますが、

実際には76年のロサンゼルスでのライブの模様を収録したものらしいです。

J. D. サウザーもゲスト出演している伝説的なライブなのですが、

私も今日、初めてその間違いに気づきました。

このライブの最大の見どころは、このツアーの後に脱退する前の、

ランディ・マイズナーの迫真のパフォーマンスが見れるところで、

それが、この「Take it to the Limit」という曲であり、

今回、ご紹介するのも、そのヒューストン、もとい、ロサンゼルスのライブ音源であります。

実は、彼は昨年、亡くなっているのですが、

私の中では特別なミュージシャンの一人には違いないのですが、

すでに引退してだいぶ経つこともあり、

現役で活躍中に急逝したジェフ・ベックの時ほどのインパクトは正直言ってありませんでした。

とは言うものの、このライブ映像を初めて見た時のインパクトはかなり強烈なものでした。

10年近く前になると思いますが、

その頃は、今ほど、イーグルスの著作権管理も厳しくなかったらしく、

YouTubeに思いっきり流出していたのを見ることができたのですが、

今、仮に私が、そのDVDの映像をアップロードすると、した瞬間に削除されるはずです。

なので、本来であれば、ライブ映像で彼の表情などにも注目していただきたいところなのですが、残念ながら、現在では、それは不可能になっております。

「I'm thinking about a woman who might love me, I never knew」という歌詞が印象的ですが、

メインソングライターは言うまでもなく彼自身であり、

どの曲にも自分の名前のクレジットを入れないと気が済まない、

ドン・ヘンリーとグレン・フライは、実際には、そこまで深く関わっていないはずです。

そういうのは、実際には、J. D. サウザーの作品である、「New Kid in Town」や「The Best of My Love」にも共通して言えることで、

その最たるものが、実際にはジャクソン・ブラウンの作曲である、「Take It Easy」という曲で、明らかに彼らは作曲には関わっておりません。

ファンには、よく知られている事実ですが、有名な曲なので、曲自体は聴いたことがあるが、完全にイーグルスの曲だと思っていたという人も多いと思います。

まあ、そういうグループなので、ランディ・マイズナーの曲は、あくまでもランディ・マイズナーの手によるものだと考えるのが妥当なところだと思います。

ポジション的にはベーシストで、イーグルスの曲を聴く際には、その点も見どころなのですが、あくまでもロック・ファンとしての意見ですので、その辺は、まあ、頭の片すみにでも入れておいていただければといったところであります。

この曲は、当然のことながら、メイン・ボーカルとしての彼の実力を遺憾なく発揮している作品ですので、その点は全く関係ありません。

例の歌詞は、今では過去の話となった女性の話でもあり、イーグルスの時代の移り変わりを象徴しているとともに、私の女性遍歴の移り変わりを表現している曲と奇しくもなったようなところで、満を持して、ご紹介にあずかることになった次第であり、その辺の当局側のご尽力に心から感謝の意を表明いたします。