筆者も大好きなハリウッド映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にまつわる都市伝説は、このブログで何度か紹介しているが、今回もまた別の都市伝説を取り上げたい。

 

それは、作中で描かれるシーンが、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を予言していたというものだ。

 

 

 

シリーズ1作目で、主人公のマーティーは友人の天才科学者ドクに呼び出される。

「今夜大事な実験をするから、午前1時にアーケードに来い」と。

 

 

人々がすっかり寝静まった深夜、マーティーはショッピングモールの駐車場に来た。

その名は「TWIN PINES MALL」。

 

 

看板の左に描かれた緑色のイラストが示すように、TWIN PINESは「2つのマツの木」を意味する。

 

ドクが振り返るように、昔このあたりでは男性がマツの木を栽培していたことから、この名が付いたことが分かる。

 

 

 

マーティーが到着した時の時刻を見ると、午前1時16分

これをさかさまにすると…、

「911」となるのだ。

 

 

この直後、ドクはリビアのイスラム過激派に襲撃されて命を落としてしまうのだが、

9・11テロ事件もイスラム過激派アルカイダによる犯行だった。

 

 

 

話はこれだけでは終わらない。

 

 

30年前にタイムスリップしたマーティーは、マツの木を栽培していた男性の納屋に突っ込む。

跳び起きてきた男性に撃ち殺されそうになり、慌ててタイムマシンを走らせて逃げるが、

この際にシンボルとなっていた2本のマツのうち、1本をなぎ倒してしまう。

 

タイムマシンでマツの木をなぎ倒すシーン

 

 

そして物語は進み、クライマックスで再び現代に舞い戻って来たマーティー。

テロリストに襲われるドクを助けようと急いでショッピングモールに駆け付けるが、その時のシーンに注目したい。

 

 

モールの名前が、「ALONE PINE MALL」に変わり、「A」をかたどった左のマツのイラストも1本になっている。

先述した通り、過去の世界でマーティーがなぎ倒したことでマツの木は1本となり、これが未来のショッピングモールの名前を変えてしまったという演出だ。

 

 

2本が1本に減ったと言えば…、

実は9・11テロの現場、ニューヨークのグラウンドゼロでも同じことが起こった。

 

 

2棟の高層ビルからなるワールド・トレード・センターは飛行機による自爆テロで倒壊した。

 

 

 

それから10年以上の月日を経て、跡地には新たにワン・ワールド・トレード・センターという新たな超高層ビルが建設された。

 

 

 

まさに、2本が1本に変わったマツの木の運命を象徴しているかのようだ。

 

 

ちなみに、このワン・ワールド・トレード・センターは2014年11月の開業。

すなわち2015年から本格的に人々に親しまれるようになったのだが、

バック・トゥ・ザ・フューチャーのシリーズ2作目で、マーティーたちが向かう未来は2015年の世界である。

 

偶然の一致にしては、不気味すぎるほどの共通点ではないだろうか。

 

 

シリーズ2作目で描かれる2015年の世界にも興味深い都市伝説があるが、それはまた次回紹介したい。