「最期まで自分らしく生きるためにできること がん治療のことから生活、家族、遺言、身辺整理まで」
1.怒ったり苛立ったりする自分をどうか責めないでください。
2.まずは何よりも家族と"ともに"がんと生きていくことに心を向けることができると
いいですね。
いいですね。
3.さらに、思い出作りをするときは、1人で行うことのほかに、ひとつでも家族と
一緒に取り組めることを取り入れるといいかもしれません。
一緒に取り組めることを取り入れるといいかもしれません。
4.家族対背夏人への感謝の気持ちは、言えるとき、言いたいときに、元気なうち
から折に触れ、素直に口にしていくことが大切ではないでしょうか。
から折に触れ、素直に口にしていくことが大切ではないでしょうか。
5.手紙は家族にとって大切な思い出の品になることは間違いありません。
6.素直な気持ちを伝え、和解することは、自分自身が心おきなく旅立つために必要
であるのはもちろん、家族が悲嘆を乗り越えて新しい人生への第一歩を踏み出す
助けになります。
であるのはもちろん、家族が悲嘆を乗り越えて新しい人生への第一歩を踏み出す
助けになります。
7.身近な関係だからこそ生まれてしまう葛藤や軋轢は、一朝一夕にかいしょうされる
ものではないかもしれませんが、気持ちの深いところで強く結びつくことができる
チャンスを大切にしたいものです。
ものではないかもしれませんが、気持ちの深いところで強く結びつくことができる
チャンスを大切にしたいものです。
8.よほどのことがない限り、家族が悲しまないことはあり得ません。
9.「自分ができることはすべてやった」と思うことができれば、目の前に見えてくる
風景は違ったものになるかもしれません。
風景は違ったものになるかもしれません。
10.大切なのはあなた自身の気持ちです。自分の気持ちに忠実であることが、
心の安定をもたらすことに変わりはありません。
心の安定をもたらすことに変わりはありません。
11.あなたのことを本当に考えてくれている人は、あなたが望むことをしてあげたいと
考えてくれているはずです。
考えてくれているはずです。
12.病状の進行は予測不可能なことも多くありますが、ある程度の見通しをもって
事前に手をうっておくことで、切り抜けられることもたくさんあります。
事前に手をうっておくことで、切り抜けられることもたくさんあります。
13.治療中の段階から、症状がすすみ日常生活を送ることが困難になったとき、
どこで過ごすかを検討しておくと、どこでどう過ごすかを検討しておくと、
いざというとき選べる選択肢が増えるかもしれません。
どこで過ごすかを検討しておくと、どこでどう過ごすかを検討しておくと、
いざというとき選べる選択肢が増えるかもしれません。
14.「一番の思い出は、闘病生活のなかで悲しみ、苦しみ、喜びを共にし、一緒に
歩み続けたこと」と答える家族が圧倒的に多いのです。
歩み続けたこと」と答える家族が圧倒的に多いのです。
15.元気なうちにやっておきたいこと
・主治医を決める。
・かかりつけ医を決める
・近所で入院など緊急対応してくれる病院を探す
・ホスピス、緩和ケア病棟、訪問医などについて情報収集しておく
・遺言、遺産相続など、身辺整理をしておく
・葬式について考える
・心と体をキープする方法を考える
・生活を維持する
16.ざっと大まかな見通しをもつことで、自分らしく過ごすための道筋がつけられる
助けになればと思います。
助けになればと思います。
17.緩和ケアの役割のひとつに、痛み止めなどを使って痛みや不快な症状を
和らげることが挙げられます。
和らげることが挙げられます。
18.ある特定の時期に「治療」から「緩和ケア」に移行するのではなく、がんと診断
された時点から治療と"並行して"ケアを行い、症状が進むにしたがい治療よりも
緩和ケアの比重を高くしていくという考え方に変わっているのです。
された時点から治療と"並行して"ケアを行い、症状が進むにしたがい治療よりも
緩和ケアの比重を高くしていくという考え方に変わっているのです。
19.痛みには、①身体的②精神的③霊的④社会的と4つの種類があり、
これらを総合した全人的痛みに、緩和ケアは対応していくのです。
これらを総合した全人的痛みに、緩和ケアは対応していくのです。
20.実際には一般の病院も緩和ケアチームが登場し始めていますし、在宅でも訪問
看護師や在宅医などがチームを組み、緩和ケアを受けることができます。
看護師や在宅医などがチームを組み、緩和ケアを受けることができます。
21.在宅療養支援診療所とは、在宅療養をされるため人のタメニ、
地方厚生(支)局長が認可した、その地域で主たる責任をもって診療に当たる
診療所のことです。
地方厚生(支)局長が認可した、その地域で主たる責任をもって診療に当たる
診療所のことです。
22.緩和ケア・ホスピスの良さは、在宅の場合と違い、いつでも医療者がそばにいる
という安心感と、一般病棟より制限が緩やかで、より家庭の雰囲気に近いところが
あります
という安心感と、一般病棟より制限が緩やかで、より家庭の雰囲気に近いところが
あります
23.痛み止めをきちんとつかえる在宅医、緩和ケアに詳しい訪問看護師の確保と
同じくらい大切なのが、病院と縁を切らないということです。
同じくらい大切なのが、病院と縁を切らないということです。
24.緩和ケア病棟・ホスピスも病院に分類されていますから健康保険が使えます。
25.便利な制度ながら、意外に利用しているのが少ないのが、高額の医療費を
一度に支払わなければならない場合に資金を借りることができる「医療費の
無利子貸付制度」、自己負担分だけを病院で支払い、自己負担をオーバー
したぶんを健康保険から直接支払う「受領委任払い制度」です。
利用条件を確認し、ぜひ活用してください。
利用できるか分からない人は、まう病院の医療相談質や地域連携室などで
「医療費の援助を受けたいのですが」と聞いてみてください。
26.痛みの伝え方のポイントは3つ
1.我慢しない
2.自分に合う伝え方を見つける
3.痛み止めに対する正しい知識をもつ
27.痛み止めを使い過ぎると麻薬中毒になる
→痛みを止める目的で用いる場合には、麻薬中毒になることはありません。
28.できるだけ薬を使わないほうが身体にいいだろう、痛み止めの量を減らしたい
→慢性的ながんの痛みは、きちんと定時に痛み止めを飲むことで防ぐことが
できます。
できます。
29.強い薬に変えたのは病気が進行したから
→あくまで痛みと鎮痛効果の関係で使う薬の種類や量が決まります。
30.痛みの伝え方チェックリスト
・いつから痛むか
・どこが痛むか
・痛みが痛くなるのはどんなときか
・痛みが楽になるのはどんなときか
・どんなふうに痛むか
・痛みがでるとどうなるか
・痛み止めの効果はどうか
・痛み止めの副作用はあるか
31.体温、食欲、痛みの度合いなど、気づいたことを気づいたときにメモしておくだけ
でも貴重な資料となり、自分も医療者も病状をつかむのにとても役立ちます。
32.緩和目的の治療では、癌の進行を食い止めることはできないかもしれませんが、
日々の生活を楽しめるまで痛みを抑えられることがあります。
日々の生活を楽しめるまで痛みを抑えられることがあります。
33."自分のため"に病院との関係は維持しておくべきでしょう。
34.ココロと身体を結びつけ調和の取れた人間全体としての存在を実現させている。
35.現代医療を否定するのではなく、それを補うものとして民間療法を位置づけ、
がんの治療に取り組む方法もあるのです。
がんの治療に取り組む方法もあるのです。
36.相続と贈与に関することは、できるだけ早く対策を講じておくべきでしょう。
差し迫った状態で多額の贈与や生命保険の受取人変更、資産の売却などを
素人判断で行うと、相続税逃れを税務署から疑われ、結局は家族が多額の
相続税を支払うことになるケースも少なくありません。
差し迫った状態で多額の贈与や生命保険の受取人変更、資産の売却などを
素人判断で行うと、相続税逃れを税務署から疑われ、結局は家族が多額の
相続税を支払うことになるケースも少なくありません。
37.まとめておきたい書類や財産内容
①銀行、郵便局の貯金
②生命保険、公的保険以外の医療保険(証書、受取人)
③株券、債権
④年金
⑤不動産登記書(契約書)
⑥貸金庫
⑦遺言書
⑧その他の書類
⑨借金
38.過払金は返還請求することができ、さかのぼれる年数に制限はありません。
39.ローンの名義人が団信に加入していれば、死亡したり、高度障害状態になったり
したとき、保険会社が債務者に代わって借入残高を金融機関に全額支払って
くれますから、残された家族がローンの支払いに苦慮することはありません。
40.長期ローンの支払いを滞納すると団信が失効して、
住宅ローンが家族に相続されてしまいます。
住宅ローンが家族に相続されてしまいます。
41.ローンの滞納が3~6ヶ月以上長引くと、金融機関から一括返済を迫られることに
なります。
なります。
42.返済が難しくなってきたら、
①ローンを組んでいる金融機関に返済方法の変更を交渉。
②住宅ローンの名義変更。
③任意売却する。
43.夫婦間で住宅または住宅専用の資金を贈与する場合には、2000万円までは
贈与税がかからない「贈与税の配偶者控除」が利用できます。
44.無税ですんだ場合にも、所有者の名前を書き換える登録免許税と不動産取得税
が、通常の贈与と同様にかかる点です。
が、通常の贈与と同様にかかる点です。
45.あなたにもしものことがあったとき、家族が活用できる福祉サービスや制度には、
①健康保険からの支援
②年金からの支援
③生活支援サービス
④就労支援サービス
⑤子どもの教育支援
46.ひとくちに専門家といってもこの分野は法律面から相続税、自社株など広範囲な
知識が必要とされるため、まずは独立法人行政中小企業基盤整備機構に
問い合わせてみるといいかもしれません。
47.個人事業主でも法人でも、店や事務所、会社などを"法律上"終わらせる為には、
一定の書類を税務署や法務局などへ届け出る必要があります。
一定の書類を税務署や法務局などへ届け出る必要があります。
48.個人事業主の場合には、子どもに店などを譲る場合が多いでしょう。
税金面からいえば、生前に店を譲るよりも事業主が亡くなってから店を継いだ
ほうが税金は安くなります。
税金面からいえば、生前に店を譲るよりも事業主が亡くなってから店を継いだ
ほうが税金は安くなります。
「最期まで自分らしく生きるためにできること がん治療のことから生活、家族、遺言、
身辺整理まで」
身辺整理まで」

ホスピスケア研修会(河出書房出版社)

1,500円 + 税

-目次-
第1章 家族との関係を考える
01.余命が頭をよぎったとき、心に浮かぶのは大切な人への「思い」
02.まずは自分の心を見つめる
03.余命をどう生きるか
04.家族は、あなたが泣きたいときに泣くことを望んでいる
05.家族の気持ちを理解する
06.家族や大切な人との思い出を作る
07.自分の思いは元気なうちに言葉にしておく
08.家族とのわだかまりをなくし、和解する
09.会いたくない来客は、断ってもかまわない
10.幼い子どもへ真実を告げるとき
11.世話をしてくれる相手に、自分の希望を伝えよう
12.相談できる第三者を見つける
13.サポートグループに参加してみる
第2章 これからの生活を考える
14.がんとともに生きていくために
15.仕事はいつまでも続けられるか
16.この先のゆるやかな見通しを立てる
17.緩和ケアをいつ受けるか
18.「病院ケア」と「在宅ケア」をうまく使い分ける
19.緩和ケア病棟・ホスピスという選択肢
20.在宅で過ごす
21.医療費が心配なとき、生活費に困ったときに使える制度
22.意思や看護師に「痛み」をどう伝えるか
23.外来受信や在宅ケアで役立つ「日記」
24.緩和ケアに抗がん剤などを用いることもある
25.民間療法との付き合い方
26.進行する病状と動付き合うか
第3章 「お金」と「遺言」の心配をなくす
27.家族が困らないために
やっておきたいこと、知っておきたいこと
28.お金にまつわる身辺整理をしておく
29.借金をどうするか考える
30.住宅ローンが残っている場合の対処法
31.住宅ローンの返済が厳しくなった場合の対象法
32.持ち家の権利について
33.自分にもしものことがあったとき、家族はどんなサポートを受けられるのか
34.事業や会社をどうするか考える
35.相続に備えて準備する
36.生前贈与について
37.一人暮らしの場合、もしものときの手続きや財産はどうするか
38.内縁の妻・夫やその子どもへ財産を残すには
39.配偶者の生活を守る遺言の残し方
40.子ども同士が争わないための財産の分け方
41.効力を発揮する公的な遺言の書き方
42.思い出に残る遺言の書き方
第4章 生きる者への最期の申し送り
43.あなたを愛しているからこそ切り出せない
「思い出作り」と「死後の問題」
44.家族はあなたについて知りたがっている
45.子どもに伝えておきたい人生の心得
46.友人に、事実をどう伝えるか
47.初恋の人やお世話になった人を探す
48.荷物の整理をし、形見分けを済ませておく
49.どこで最期を迎えるか
50.どんな葬儀にしたいか
51.どこで眠りたいか
52.最期の意思表示
延命措置、倦怠、臓器提供について
53.死後も言葉でつながれる
家族や大切な人たちとの絆
