「才能とは続けられること 強さの原点  100年インタビュー」 | ひろじのブログ

「才能とは続けられること 強さの原点  100年インタビュー」

1.何を切り取って何を選ぶかの直観力、ここに個性が出る。

2.どうしたらいいのか分からないという場面はプロの棋士もよくあることで、勝敗は
  そこでどうするかにかかっているのです。

3.思考というのは、深く集中しているときほど、余計なことは考えなくなります。
  つまり考えることに無駄がない。

4.ふだんは私たちは集中して考えているようでも、じつは無駄なことも同時に
  考えていることが多いものです。

5.やはり好きなことだから、飽きずに長くやっていられるのでしょう。
  それと楽しいときは驚くほど集中力が持続しますから、
  そういう局面にもっていこうとする努力も大切なことだと思っています。

6.集中力をたとえると、海の中に潜水していく感覚と似ています。
  少しずつ、深いところへ潜水し、やがてまわりの音も一切聞こえなくなっている
  ような感じがです。

7.集中力は、人に教えてもらったり聞いたりして身につくものではありません。
  集中できる環境を自らつくりだすことが大事だと思っています。

8.感情があることをごく自然なことだと受け止めて、それをどう変換させていくかが
  大切だと思います。

9.冷静さはとても大事な要素だとは思いますが、一概にその気持ちや感情の変化が
  全部が全部、マイナスになることはないのです。そうなったときは、感情を無理に
  押しころしてしまうのではなく、その場面、その場面でちゃんと受け止め、そこから
  自分がどうしていくかを前向きに考えていくことが、本当に大切なことではないかと
  思っています。

10.もちろんパッとひらめくこと、たくさん手が読めることも才能のひとつですが、
    地道に、着実に、一歩一歩進み続けることができるということが一番大切なことで
    あり、なによりの才能ではないかと思うのです。

11.データ化された棋譜に現れていない部分こそ、重要な意味が隠れていると
    思います。


「才能とは続けられること 強さの原点  100年インタビュー」

羽生善治(PHP研究所)

1,100円 + 税


-目次-
第1章 強くなるために積みあげていったこと
 将棋との出会い
 15歳からのスタート
 コツがつかめないことが魅力だった
 小学六年生で将棋のプロを目指す
 最も将棋に打ち込んだ3年間
 将棋観を変えた一局
 将棋の険しさと厳しさを知る

第2章 勝利の思考法
 どんなときもあせらず冷静に
 個人差がでる直観力
 集中して無駄な思考を省く
 集中するために空白の時間をつくる
 感情は無理に押しころさず自然に受け止める
 「続けること」の意味
 目の前の勝利より、あえて冒険的な一手を指す

第3章 七冠を達成して見えたもの
 七巻制覇のとき
 大先輩からいわれた言葉
 いい状況と不利な状況
 一冠だけのタイトルになって
 マラソン先頭集団の中に常に自分がいる
 変化とともに自分のスタイルをつくり上げていく
 多忙であることの意義
 対局前、そして対局中に必要なこと
 過去の自分と今の自分を比べる
 答えのない場面では、その人の個性が出る

第4章 時代とともに変化する将棋
 名人戦について
 将棋の勝敗は最後までわからない
 序盤から集中を高める理由
 現代と昔の将棋の違い
 将棋のセオリーに反する手も今や常識に
 大山康晴先生のこと

第5章 将棋のこれから
 コンピュータと人間の対戦
 コンピュータ世代について
 データ化された棋譜だけではわからないこと
 情報は「選ぶ」より「捨てる」ほうが難しい
 人間の強さはコンピュータと異なる