「ボーダレス時代に日本はどう生き残るか」
1.経済活動の基本要素は、人、モノ、金、情報です。
2.モノに関しては関税やその他の税金、長い通関プロセスも課題です。
人に関してはビザの要求、そして、お金に関しては持ち出し規制や為替など。
こういった障壁がビジネスの国境越えの大きな障壁だったのです。
3.経済上の障壁である国境を「なくす」には、国が合併することは必要ありません。
4.経済活動は違った側面があります。経済合理性です。これは世界共通ののもので
あり、その合理性から導き出される交易ルールには各国とも従いやすいのです。
5.障壁が取り除かれ、商品が自由に国境を超えるようになると、今度はその生産
部材の調達も国境を超えてやり取りされるようになります。
6.WTOは、次の三つを基本原則としています。
・自由(関税の提言、数量制限の原則禁止)
・無差別(最恵国待遇、内国民待遇)
・多角的通商体制
7.海外商品が入ってくることを一旦許し、税金による投資や補助金により支援する
より、産業の強化に補助金を出す方式に方向転換することが必要です。
8.日本ではあまり報道されていませんが、WTOやFTA交渉で日本はかなり頑固に
「NO」を言い続けています。
9.今後広がるであろうことは、五番目の人的交流の部分です。
10.治安の問題やその国の雇用を守るという理由から、外国人労働者を
受け入れないというのも考え方の一つです。
11.日本の内側から見ても、関税で守る姿勢ばかりで、農業をどうやって育成するか
という具体的方向性が全く見えていないので、このままだと日本は海外から見放
され、かつ、守ろうとした農業も衰退の一途をたどるのではないでしょうか。
12.70億人の1.3億人弱の国が基本です。
13.関税による農業保護をやめ、すべてを守るのではなく商品を選択した上で、
強化策や補助金による期間限定の支援をするべきなのです。
14.軍事力の要素となる武器は、大国にとって重要な産業となっています。
15.EUになって何が一番いいかというと、加盟国間で戦争が起こらないこと。
16.国際法上の「国家の承認条件」として認められているのは、以下の三要素を
備えるかどうかにあります。
17.私たちも住む土地を選ぶのに、税金の面や公共施設やサービスを考慮して、
どの都市に住むかを考えませんか?
18.企業も移転すると税収が大幅に減るので、市町村は如何に企業を引き留めるか
を考えますし、他の市町村はどうすれば企業に来てもらえるか知恵を絞ります。
19.シンガポールがこれだけの比率の外国人労働者を受け入れて発展を遂げて
いる、間違いなく見習うべきです。
20.例えば、浦安市は、税金は安くないのですが、ディズニーランドがあるおかげで、
市の歳入がとても安定しており、そのおかげで図書館や道路などかなり充実して
います。
21.高い住民税に耐えかねたスウェーデンの若者が、EU内のほかの国で働くことを
選択するケースが増えてしまったために、スウェーデン政府は住民税率を大幅に
減らすという策に打って出ました。
22.人口540万人弱で、資源がある訳でもありません。水にいたってはマレーシアから
もらえなければ、人は死に絶えてしまう。関税がほぼゼロなのに、FTAをどんどん
推進し、法人税の低さも相まって、世界から企業がこぞってアジア本社を設立
させています。
23.これだけ世界が変わってきて、日本も世界の動きにどう対応すべきかを考え
なければいけない時に、いまだ自分の出身の地方に何をもたらすかということを
考えている国会議員では、日本の将来は語れません。
24.自身およびその派生リスクの津波による被害のリスクが非常に高いため、
日本の企業が集中する首都圏に本社があることは企業としてはリスクが非常に
高いといえます。
25.欧米の会社は働く人が多国籍、他民族であることが多いことから、評価の客観性
とその評価に対する対価のフェアさには一番気をつけていると感じます。
26.マルチナショナルな企業での共通言語は英語かもしれません。だから英語を学ぶ
という人も多いでしょう。
27.ビジネススクールの会計やファイナンスは、マネジメントとしての知識として知って
おくべきレベルの内容なので、チャレンジをしてみてください。
28.「日本人はボーダレス経済で活躍できるか」の問いに対しては、私は「できる」と
答えます。
29.世界は「日本人」という「国民」を求めているわけではありません。
能力のある「人」を求めているのです。
30.国境をなくすのですから、関税という国境の水際でモノが入ってこないように
することを継続するのではなく、関税を撤廃すると同時に、弱い産業を育成・
補助をするスキームを作り上げることが大事なのです。
31.日本の食を守るのは、国内自給を守ることではなく、実は有事の際にも食料を
供給してもらえる国を確保することではないでしょうか。
「ボーダレス時代に日本はどう生き残るか」![]()
嶋正和(日刊工業新聞社)![]()
1,400円 + 税![]()
-目次-
第1章 FTAとTTPが加速する経済のボーダレス化
日本国内で議論を醸すTPP
FTAは何を目指しているのか?
国境を取り払うFTA
自由貿易推進の旗振り役:WTOからFTAへ
海外での日本の振る舞い
FTAが起こすパラダイムシフト
収歛していく自由貿易のルール
FTA交渉でのルール作り
外国からの人の受け入れ
TPPで議論されている21分野
日本はルール作りに加わる気があるのか
第2章 ボーダレスワールドへ
FTAの進展と地域経済ブロック
進展しないアジアの経済ブロック
日本のアジア経済ぶっろくへの関与
第3章 時代遅れなパワーゲームを続けるアメリカ、中国
領土を広げるのは動物として人間の本能
軍事力と経済
抑止力としての軍事力
抑止力としての経済力
自由貿易と軍事力:世界のリーダーシップはどうとるべきか
第4章 国ってなんだ?
国とは何か
自由貿易が変えていく「国家の三要素」
国もマーケティングが必要な時代に
日本の「マーケティング力」はただしいか
第5章 日本企業はどう生き残るべきか
起業の国籍って何?
グローバル化するサプライチェーンがもたらすもの
日本企業のマネジメント手法の限界
コンプライアンス対応がより重要となる
本社の再構築
グローバル・サプライチェーンを再構築する
FTAを考えたサプライチェーン・シミュレーション
複雑なグローバル・サプライチェーンの構築の支援ツール:コアプランナーSCM
人事政策:社員の業績評価のあり方
ボーダレス化の中での日本企業
第6章 日本人はどう生き残るべきか
ボーダレスになるということ
リーマン・ショックが日本に与えたこと
国境がなくなることで日本人はどう困るか
世界レベルでのサバイバルゲーム
中途半端な人口を持つ日本
日本人はどうするべきか
世界で戦える人材になるには
一芸に秀でる:専門家のすすめ
世界共通の概念を習得する
世界で伍して戦っていくにはπ型人間に
英語のスキルの必要性
パソコンのスキル
日本人はボーダレス経済で活躍できるか
第7章 日本はどうするべきか
日本国の選択肢
実質的に「鎖国」する
自由貿易を推進するために、国内の体制やルールをそれに合うように変える:
農林水産業
自由貿易を推進するために、国内の体制やルールをそれに合うように変える:
産業分野
FTAの推進:WTOのリーダー的役割
外交通商部の設立
日本発の輸出推進施策:「産業ヴィレッジ」
ハブ港の再構築
自由貿易支援センターの設立
国にできることは多い
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