「デザインの教科書」 | ひろじのブログ

「デザインの教科書」

1.いくつかの視点
 視点1.心地良さという要因

 視点2.環境そして道具や装置を手なずける

 視点3.趣味と美意識

 視点4.地域社会
  ・わたしたちは社会的な存在であること。
  ・地域性や民族的差異の名残が残されている。
  ・地位や民族性の他に、職業や階級を鮮明に差別化するために使われてきた、

2.社会的な存在であることが、集団的な約束事を生み出したてきた。

3.地域性や民族的差異の名残は残されており、クルマのデザインには、
 ドイツやイギリスやアメリカや日本の特性をいまも見ることができる。

4.デザインの社会性ということでは、地域や民族性のほかに、デザインはつねに
 職業や階級を差別化するために使われてきた歴史がある。

5.近代以前の社会においては、デザインは複雑な社会制度と結びついていた。

6.20世紀のデザイン
 1.経済的計画を前提にしたエンジニアリング

 2.デザインによって人々の生活様式を新たにするものにする提案

 3.「普遍的=ユニヴァーサル」あるいは「インターナショナル」なデザインを
  生み出そうとした。

 4.「消費への欲望を喚起する」デザイン

7.かつてのデザインが長い時間をかけて生活の中からしだいに生み出されてきた
 のに対して、まったく逆に、新たなデザインを提案することによって新しい生活を
 実現しようとすることにほかならなかった。

8.20世紀のモダンデザイン
 ・地域性や民族性や宗教などのヴァナキュラーな条件に原理を求めるのではなく、
  機能や構造などの人工的な概念によって普遍的なデザインを実現しようとした。
 ・貧困やスラムのような都市の病理を救済するはずであった。

9.デザインのユニヴァーサリズム
 大量生産・大量消費と相互に関連して、産業社会ではたしかに、「誰もが等しく」
 という社会をある程度実現した。

10.20世紀のデザインは、今日の私たちの生活用品あるいはシステムの基本や
  原型となるものを生み出してきた一方、私たちに豊かで健康かつ安全な生活を
  与えたとばかりは言えない。

11.ほんのわずかでも、「とりあえず」使うものをデザインしているのだという意識が
  ある限り、それがどれほど小綺麗にデザインされていても、その根底に、それを
  使う人々の暮らしを軽んずる気持ちがあるということになる。

12.ものを手入れすることは、また暮らしを心地よくする作業に他ならない。

13.手のとどかないところにある本棚の本をとるために、椅子の上にのる。
  こうしたこと自体が既にデザインである。

14.住まいは生きられている。
   誰もが、住まいを少しでも自らの心地よいものへとすべく手を入れている。

15.極限的条件は、新たなデザインの可能性を生み出す力を促進するといっていい。

16.高齢になって新しい家を建てた場合、新しい家に合わせてすべて新しい家具や
  調度品を入れることは避けたほうがいい。高齢になって、身の回りのものを
  すべて廃棄すると、なぜか認知翔が発症することは少なくない。

17.さまざまなデザインの処方が考えられるにしても、重要なことの要件は、
  どのようなデザイン的な処方も、さまざまな面においてサステイナブルである。

18.食器やカトラリーのデザインの違いは、食事の仕方、そして料理の方法にも
  影響を与える。

19.快・不快についての趣味は個人的なことにとどまり、美に関する趣味は、
  どうやら他人に同意を求めるところがある。

20.新書は、一項目の記述が多くなった百科事典。


「デザインの教科書」本


柏木博(講談社)メモ

720円 + 税¥

-目次-
第1章 デザインって何?

第2章 20世紀はどのようなデザインを生んだか

第3章 心地良さについて

第4章 シリアスな生活環境のためのデザイン
  1 貧困解決とデザイン
  2 生きのびるためのデザイン
  3 ユーモアを持った器用人のデザイン

第5章 デザインによる環境問題への処方

第6章 デザインを決める具体的な要素
  1 色彩
  2 素材がデザインを生む
  3 ものと人間の相互作用

第7章 趣味とデザイン 

第8章 デザインの百科事典-デザイン・ミュージアムの展示