「「仮説」の作り方・活かし方」 | ひろじのブログ

「「仮説」の作り方・活かし方」

1.仮説思考のスキルに磨きがかかると、「説得力」や「提案力」のスキルアップする
  ことができる。

2.仮説思考とはどんなものか
 ●「仮説」とは 
  ある時点でもっとも可能性の高い状態とその根拠

 ●「仮説思考」とは
  ある時点でのもっとも可能性の高い状態と根拠を意識的に繰り返し、創り、
  壊しながら、限られた時間の中で求める思考方法

 ●「仮説思考」に欠かせない3つのスキル
  1)仮設構築力
   仮説を作る力。過去の経験を振り返っておくと、あとで活用しやすい。

  2)仮説検証力
   効果的かつ効率的に検証できる力。まず分析することで細かく見る。  
   次に議論することで他人の経験を引き出す。最後に事前に試してみるために
   実験する。この順で検証度が高まっていく。

  3)仮説思考継続力
   仮説思考を根気よく繰り返すことで、仮説に磨きをかけ、よりレベルアップ
   する力。
   過去の経験を形に残しておくことで、次からはその「かけら」を頼りに思考を開始
   することができる。 

3.地道な仮説思考を根気よく積み重ねて確かな根拠を持って語られるときには、
 「優れた仮説」と称される

4.意思決定という判断は、2つの仮説によって成り立つ。
 1.意思決定に提供される仮説
 2.意思決定者の仮説

5.チームで仮説を組み立てる3つのメリット
 1.効果的かつ効率的に仮説検証できる
 2.他者に分かってもらえる仮説になる
 3.より確信が持てる仮説になる

6.現場で役立つ「どうして仮説」と「どうなる仮説」
 「どうして仮説」
  結果がどうしてそうなったのかを究明して、「どうすべきか」を考える仮説思考

 「どうなる仮説」
  これからどうなるのかという仮説を前提として、「どうしたいか」を考える仮説思考

7.分析の基本はセグメンテーション
 単純な要素に分解して全体の構成の究明を行う。

8.定性データと定量データ
 1.切り口(きっかけ)を探る。
 2.背景を特定する。
 3.ストーリー作成(仮説設計)。

9.フレームワークと技術
 ①分析フレームワーク
  3C(Customer, Competitor, Company)
   市場と教護王の分析から導かれる、その事業でのKSF(成功要因)に対し、
   自社の分析からKSFとのギャップを見つけてアクションを導き出す。

  4P(Products, Price, Place, Promotion)
   4Pのフレームワークにより、例えば、
   「自社の売上をアップするにはどうするか?」
   といった課題に対する方策を考える。

  バリューチェーン(購買物流、製造、出荷物流、営業、マーケ、サービス、
  人事・労務管理、技術開発、調達活動、マージン)
   バリューチェーンのモデルを使って、自社の強みと弱みを分析し、コスト・
   リーダーシップ戦略や差別化などの戦略立案を行う。
   
   バランススコアカード(財務・業務プロセス・顧客満足度、スキル指標)
    財務、顧客、業務プロセス、学習と成長という4つの視点から確実な戦略が
    実行できているかを評価する。

   SWOT分析(強み、弱み、機会、脅威)
    外部・内部環境の現状を抽出した上で、強みを機会に活かす、弱みと脅威
    鉢合わせを回避する、強みを強化する、弱みを強みに変えることを考える。

   PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
    縦軸は市場の成長性、横軸は自社の市場シェアの2軸のマトリックスを作って
    事業を4象限に分類。大きな事業戦略の方向性を確認する。

   PDCAサイクル分析(計画、実行、点検、是正)
    計画、実行、点検、是正について資源がバランスよく分配され、成果に
    つなげるための活動になっているかを確認する。

10.どうして仮説のチェックリスト
  情報収集時、分析時においてフレームワークの設計を意識しているか?
  さまざまな分析技術を意識的・強制的に活用しているか?
  分析素材が固まりはじめた段階で、あるべき姿を描いているか?
 時系列分析により全体のばらつきを確認したりしているか?
  定性なインタビューなどの詳細分析を通じて問題の背景や構造を明らかに
 しているか?
  テーマや領域に関する時流の変化をサーチし、必要に応じてアプローチする
  視点の見直しを図っているか?
  細かい分析を行いすぎて、全体のインパクトを見失っているか?
  分析したひとつひとつのデータに、キーメッセージはあるか?
  帰納法と演繹法を駆使し、ヌケモレなく構造的に物事をとらえているか?
  全体のストーリーにより説得性を持たせるために、強く主張できるデータへの
  置き換えを図っているか?

11.仮説を考える際の姿勢として大事なこと
  自分が未来にいるつもりになってイメージする。

12.仮説の「確からしさ」を高めるために
  筋のよさを感じとれるようにすること、詳細部分の本当・本物らしさや臨場感を感じ
  とれるようにすること

13.「どうなる仮説」のチェックリスト
  仮説を補強するための情報収集を心がけているか?
  世の中の大きな変化の潮流に合致しているか?
  因果関係を視覚化しているか?
  未来の仮説だけでなく、その未来にする仮設も明確になっているか?
  最初に変化していくところや人を意識しているか?
  変化の兆しとなる世の中の事象や、他の業界等ですでに起こったことを参考に
  しているか?
  未来の象徴的なシーンがイメージできているか、それに臨場感があるか?
  ディティールのつじつまがあっているか、物語として成立するか?
  全体のストーリーにより説得性を持たせるために、各種の情報で補強を
  図っているか?
  仮説をいろいろな人に話をしてみて、その反応から仮説のブラッシュアップを
  図っているか?

14.仮説が成長する3つのきっかけ
  ①自ら新しいアイデアを思いついた場合
   ・自分で考えているうちに、自分の中から新しい発見が出るとき
   ・企画や提案、改善や原因究明のビジネスシーンで、新しいアイデアやよい
   アイデアがひらめく度に、仮説は成長する。  
   ・そのためには、何度も仮説を反芻することが有効。

  ②新しい情報に触発された場合
   ・メディアを通じて新しい情報に触れたり、他者に相談して意見やアイデアを
   もらったりするなど、外部からの刺激を受けたとき
   ・情報収集したり、他社と意見交換したりするなど、意識的に多くのさまざまな
   外部刺激を受けるようにすることがカギ

  ③根拠が変わった場合
   ・ビジネスの場合で、景気、予算、天候、交渉相手の状況など、仮説の前提と
    して考えていた根拠が変わるとき
   ・受動的に前提条件が変わった場合には、速やかにそれにしたがって仮説を
    変える必要がある。
   ・前提条件だと思っていた根拠を自ら能動的に変えることで、仮設を成長させる
    こともある。

15.短時間により仮説を生み出すには
  仕事のできばえ(知的生産性の向上) = 能力 × 考える回数

16.考えをまとめる過程での仮説の活用方法
   ①書き留めて考えを定着させる
   ・まず、もやもやとの中で考えていることを、メモに書き留めて今の思考状態を
   見えるようにする。
   ・何がどのくらいわかっていて、何がわかっていないのかが、はっきりと目に
   見えるようにする。

   ②仮説を寝かせて無意識に思考する
   ・頭の中の考えをメモに全てはきだしたところで、一旦仮説を忘れる。
   ・仮説を寝かせている間も、無意識の中で志向は続いている。
   
   ③客観的にみてアイデアを膨らませる
   ・書き留め仮説について少し時間を置いてみると、仮説がより客観的に評価
   できるようになる。
   ・思い違いがはっきりわかったり、新しいアイデアが思いついたりしやすくなる。
   仮設をどんどん修正し、新しい仮説を上書きする。

   ④アドバイスをもらってさらに成長させる
   ・短期的に格段に成長させるために、他社にアドバイスをもらう。

   ⑤だめなら思い切って捨てる
   ・上記の各段階で何度も推敲して成長させた仮説も、ときには評価されないこと
   もある。感情的にならずに冷静に論旨を点検し、必要があればきっぱり捨てる。

17.チームで高める仮説思考 7つの鉄則
  鉄則1 オープンな場を作り、異質な人を巻き込んで化学反応を誘発する。
  鉄則2 場のエネルギーを敏感に感じ、皆が場のエネルギーを高める。
  鉄則3 人に対しては尊重し、自分に対しては躊躇しない。
  鉄則4 仮説は容赦なく叩いて成長させる。
  鉄則5 共通のものを見ながら議論する。
  鉄則6 議論の経過を残し、その時点の仮説を残す。
  鉄則7 思考の生産性を上げるツールを積極的に活用する。

18.仮説が有効なビジネスシーン
  限られた時間の中でもっとも目的にかなった代替案を作り上げる場面。
  ①最適な意思決定のタイミングがある。
  ②自分を含めて意思決定者が「わかる」
  ③ビジネスとして目的達成の可能性が高くなければならない
  ④実施に関して複数の関係社がいる。
  ⑤実施後にフォロー策が必要となる。

19.情報収集時の2つの感覚

20.経験からの因果関係を財産化する。

21.自問自答を繰り返しながら、頭の中で仮説検証を成長させる。

22.問題解決のフレームワークを理解し、「目指す状態」「解決したい問題」をしっかり
  踏まえて、何のために仮説を立てているのかをしっかり認識しておく。

23.協力者を探す
  仮説の検証に協力してくれる人を見出すためのチェックリスト
  普段から他の人の志向を知る努力をしている。
  普段から自分の志向をしってもらう努力をしている。
  普段から他の人の試みに協力している。
  適切な協力者を見出している。
  全員を対象としない。
  目的を伝えている。
  思いを伝えている。
  仮説が外れた場合のフォローまで考えている。
  協力者のメリットを明確にしている。
  協力者の心配ごとに対するフォロー策を明確にしている
  協力者以外の人を強力な反対派にしていない。

24.ブレーンストーミングの4原則
  ①アイデアの批判はしないようにする。
  ②質より量を求めるようにしよう
  ③自由奔放に発想しよう
  ④他人の意見に積極的に便乗しよう

25.議論欠いていることを可視化して、議論メンバー全員が共通のものを見ながら
  議論する。

26.自分が発言した発言が皆で見えるところに記録されることで自分の発言が皆の 
  共有物になる。

27.途中から加わった人がスムーズに議論に入れるよう、あいまなところを残したまま
  でも、その時点で仮説をわかるように・伝わるように、書いて残しておく。

28.仮説検証のためにデータ活用を行う際、 
  「どうデータを活用したらよりうまく仮説を確信に変えることができるのか」を
  考える。

29.データの「ビジュアル化」で仮説を確信に

30.多数のデータの中から論理構築する。

31.仮説の精度を上げるためにもっとも大事なことは、「目標を具体的に把握する」

32.問題の報告書の2つの視点
  「発生した問題の解決」、「問題の再発防止」


「「仮説」の作り方・活かし方」本

日本能率協会コンサルティング(日本能率協会マネジメントセンタ)メモ

1,800円 + 税¥


-目次-
序章  ビジネスに有効な「仮説」
 ビジネスに仮説が必要な理由
 仮説思考とはどんなものか
 仮説思考を身につけ、磨きをかけるには
 素晴らしい創造には仮説がつきもの
 意思決定には仮説に基づいている
 チームで仮説を組み立てる意味
 ビジネスに仮説をどう活かすか
 ビジネスに有効な「どうして仮説」と「どうなる仮説」

第1章「仮説」を作る基本
 仮想思考の基本フロー
  ループを回しながら、レベルアップし続ける
  状況・特性から賞味期限を判断する
  ステップ1 目的から何について考えるべきかを決める
  ステップ2 状況や特性を認識する
  ステップ3 仮説を立案する
  ステップ4 仮説を検証する
  ステップ5 財産化し、活用する

 「どうして仮説」の作り方
  「どうして仮説」とは
  「どうして仮説」の思考ステップ
  ステップ1 フレームワーク思考で情報を収集する
  ステップ2 セグメントで切り口を探り深める
  ステップ3 定性情報で背景や構造を洞察する
  ステップ4 ストーリー化して仮説に仕立てる
  「どうして仮説」に役立つツール
  「どうして仮説」のチェックリスト

 「どうなる仮説」の作り方
  「どうなる仮説」とは
  未来は現在の延長線上か非連続か
  ステップ1 自分を未来に置く
  ステップ2 「こうなったらいいな」を仮に描く
  ステップ3 未来と現在をつなぐ
  ステップ4 ストーリー化して仮説を仕立てる
  「どうなる仮説」に役立つツール
  「どうなる仮説」のチェックリスト

第2章 「仮説」を扱うコツ
 「思い込み」「推測」は仮説ではない
 経験で磨かれた観や直感を大切にするか
 仮説思考に情報収集は必要か
 常にその時点での仮説とその根拠を持つ
 仮説のできばえは時間より回数で決まる
 仮説は違えば「捨てられる」
 ビジネスは時間切れの意思決定
 「事実」と「意味」を区別する
 個人の知恵をチームで高める
 仮説思考が生きるシーン

第3章「仮説」はこうして実践
 仮説思考のポイント
  あらゆる情報を目にするクセをつける
  過去の経験を蓄積・活用する
  想定問答集を繰り返す
  物事の変化・違和感を見つけ出す
  発生した事象を一般化して転換する
  「フェルミ推定」を学ぶ

 個人で磨くスキル
    問題解決をフレームワークで理解する
  振り返りを行う
  発想の起点を明確にする
  協力してくれる人を見つける
  ドキュメント化する

 チームで磨く仮説のスキル
  オープンな場を作る
  「場のエネルギー」を感じて高める
  他人に対して尊重・自分に対して躊躇せず
  仮説は容赦なく叩いて成長させる
  共通のものを見ながら議論する
  「議論の経過」と「その時点の仮説」を残す
  ツールを積極的に活用する

 仮説に役立つデータの見方
  「鳥の目」と「虫の目」を使い分ける
  情報の分類フレームを考える
  仮説を核心に帰るデータ活用法
  データの「ビジュアル化」で仮説を確信に
  必要なデータの「精度」を決める
  多数のデータの中から論理構築する
  評価がブレない基準を考える

 仮説が活きる仕事の場面
  業務計画の立案に力を入れる
  計画は何回でも書き直す
  リアクションにも仮説を立てる
  「問題報告書」を活かす
  「自分のロードマップ」を書いてみる

第4章 「仮説」を使った6つのケース
 ケース① 「コストダウン」の仮説
  (1) フレームワーク
  (2) 事例起業の状況と課題
  (3) 「どうして仮説」のアプローチ
  (4) 「どうなる仮説」のアプローチ

 ケース②  「組織風土改革」の仮説
  (1) フレームワーク
  (2) 事例起業の状況と課題
  (3) 「どうして仮説」のアプローチ
  (4) 「どうなる仮説」のアプローチ

 ケース③ 「拡販戦略」の仮説
  (1) フレームワーク
  (2) 事例起業の状況と課題
  (3) 「どうして仮説」のアプローチ
  (4) 「どうなる仮説」のアプローチ

 ケース④ 「クレーム防止」の仮説
  (1) フレームワーク
  (2) 事例起業の状況と課題
  (3) 「どうして仮説」のアプローチ
  (4) 「どうなる仮説」のアプローチ

 ケース⑤ 「商品企画」の仮説
  (1) フレームワーク
  (2) 事例起業の状況と課題
  (3) 「どうして仮説」のアプローチ
  (4) 「どうなる仮説」のアプローチ

 ケース⑥ 「業務改善」の仮説
  (1) フレームワーク
  (2) 事例起業の状況と課題
  (3) 「どうして仮説」のアプローチ
  (4) 「どうなる仮説」のアプローチ