「学問のすすめ-現代語訳-」 | ひろじのブログ

「学問のすすめ-現代語訳-」

1.賢い人と愚かな人との違いは、学ぶか学ばないかによってできるもの

2.社会地位が高く、重要であれば、自然とその家も富み、
   下のものから見れば到底手の届かない存在に見える。

3.天は富貴を人に与えるのではなく、人の働きに与える

4.学問は、人間にとって当たり前の美学であり、身分の上下なく、
   みなが身につけるべきもの

5.自由と我がままの境目というのは、他人の害となることをするかしないかにある

6.政府の官僚は、国民のために尊い国の法律を扱っているからこそ敬意を払う

7.愚かな民のうえには厳しい政府がある

8.実生活も学問であって、実際の経済も学問、現実の世の中の流れを察知するのも
   学問である

9.人権というのは、ひとりひとりの命を重んじて、財産を守り、
   名誉を大切にするということ

10.人民がもし暴力的な政治を避けようとするならば、いますぐ学問に志して、
     自分の才能や人間性を高め、政府と同等の地位に上るようにしなければ
     ならない

11.国中の気概がないときは、国が独立する権利を十分に展開することができない

12.今の世に生まれて、いやしくも国を愛する気持ちがあるのは、
     政府、民間を問わず、まず自分自身が独立するようにつとめ、
    余力があったら、他人の独立を助けるべきだ

13.国民を束縛して、政府が一人苦労して政治をするよりも、国民を解放して、
     苦楽を共にした方がいい

14.いま我々も、この国に生まれて日本人の名を持つ以上は、
     それぞれの役割と見極めて、力を尽くさなければならない

15.国全体を整備し、充実させていくのは、国民と政府が両立して、
     初めて成功することである

16.政治というのは、一国の働きである

17.「気風:というのに縛られて、人々がそれぞれしっかりと個人としての働きを
      してなかったことによるものではないか

18.事をなすにあたっては、命令するより諭した方がよく、
     諭すよりも自ら実際の手本と見せる方が良い

19.政府が法を作るにあたってはなるべく簡単にするのが良い。
  既に方が定まった以上は、必ず厳格にその狙いを実現しなくてはならない。
  人民は政府の定めた法律を見て不都合だと思うことがあれば、遠慮なく
    これを論じて訴えるべきである。
  既にその法を認めて、その法の下にあるときには、その法について
    あれこれ勝手に判断せずに、慎んでこれを見守らなければならない。

20.一国は会社のようであり、人民は会社の人間のようであって、
     ひとりで主人と客の二つの役目をつとめるべきである。

21.天の正しい道理にしたがうのは、人たるものの仕事である

22.力をもって政府に敵対すれば、政府は必ず怒り、自分たちの悪を反省せずに、
     かえってますますひどい政治をするようになる

23.世の中の文明に貢献したかどうかでその重要性を決めるべきである

24.人間の身体は、他人と離れて一個独立しており、自分自身でその身体を
     取り扱い、自分自身でその心を用い、自分で自分を支配して、するべき仕事を
     するようにできている

25.人間の性質
  1.人間にはそれぞれ身体がある。
   身体は外界の物に接して、それを使って目的を達することができる

  2.人間にはそれぞれ知恵がある。
   知恵は物事の道理を発見し、事を成すに当たっての見通しを間違えることが
      できない

  3.人間にはそれぞれ欲がある
       欲は心身の動きを起こすものであり、またこの欲を満足させることで個人の
       幸福を得ることができる

  4.人間にはそれぞれ良心がある。
   この良心は欲を制御し、その方向を正しくし、その限界を求める。

  5.人間にはそれぞれ意思がある。
   意思によって事をなそうという気持ちがわくのだ。

26.天の道理に背くようなことを言う者に対しては、孔子だろうと、孟子だろうと、
     遠慮なく罪人と言ってよろしい

27.親不孝
  子供が道理に背いたことをして、親の心身を悩ますことを言う

28.姑が嫁を苦しめようと思ったら
     自分がかつて嫁だったときに苦しめられたことを思い出せば良い

29.文明
  世界中の過去の人々が一体となって、いまの世界中の人=
    我々に譲り渡してくれた遺産なのであって、その大きく広いことは、
    土地や財産とは比べ物にならない

30.我々の仕事
  今日この世の中にいて、我々の生きた証を残して、これを長く後世の子孫に
    伝えることにある

31.動かないものを導くことはできない

32.人間たる者は、ただ自身と家族の衣食を得ただけで満足してはならない。
     人間はその本性として、それ以上の高い使命があるのだから、社会的な
     活動に入り、社会の一員として世の中のためにつとめなければならない

33.他国の物を頼って自国の用を足すのは、永久に続けるべきことではない

34.上下貴賤の「名分」を正し、ただそのタテマエだけを主張して行われる専制が
     原因となって生まれた毒が、人間世界にだまし欺きの病を流行らせる

35.人生を活発に生きる気力は、物事に接していないと生まれにくい

36.自分で思っているよりも案外悪いことをし、自分で思っているよりも案外
     愚かなことをし、自分で目指しているよりも案外成功しないものである

37.雑然とした混乱の中にあって、東西の事物をよく比較して、信ずべきことを信じ、
     疑うべきことを疑い、取るべきところを取り、捨てるべきところを捨て、それを
     きちんと判断するというのは、なんとも難しいことである


「学問のすすめ-現代語訳-」

福沢諭吉著、斎藤孝訳(ちくま新書)

760円 + 税

-目次-
初編   学問には目的がある
第2編  人間の権理とは何か
第3編  愛国心のあり方
第4編  国民の気風が国を作る
第5編  国をリードする人材とは
第6編  文明社会と法の精神
第7編  国民の二つの役目
第8編  男女間の不合理、親子間の不条理
第9編  よりレベルの高い学問
第10編 学問にかかる期待
第11編 美しいタテマエに潜む害悪
第12編 品格を高める
第13編 怨望は最大の悪徳
第14編 人生設計の技術
第15編 判断力の鍛え方
第16編 正しい実行力をつける
第17編 人望と人付き合い