「若者殺しの時代」 | ひろじのブログ

「若者殺しの時代」

1.1985年当時は、成人男子にとって、茶や水が有料であることがりかいできなかった
 今よりもっと家庭が機能していて、家庭からいろんなものが産み出されていた

2.80年代をとおして、共同体の抱いていた幻想をひとずつつバラバラにして、
 お金にしていった。

3.若者がバラバラにした後、スーツを着たおとなたちがやってきて、
 それをすべて大掛かりな金儲けのラインに組み込んだ

4.お金儲けのラインは、女の子が希望する方向ばかりに延びていった。
 女の子の希望方向ばかりに延びると、男の子が苦しくなり、
 まわりまわって女の子まで苦しくなってくる

5.おとなたちがやってきて、商売になる部分だけを集めて再生し、
 いろんなものが簡単に手に入る社会がやってきた

6.80年代を通して、すべての商品は、表面をブラッシュアップされ、
 きれいにコーティングして、クリーンなイメージで包んで売られるようになる

7.若者の表層部分では、ネアカが猛威をふるっていたとき、
 ネクラな連中は居場所を求めてより深く静かに根の部分を広げていった

8.日本の家庭は、コンビニエンスストアと携帯電話によって、
 きれいに分解されていく。テレビも小さくなり、一人に一台ずつ割り当てられ、
 ドラマの舞台は家から外へと移っていた

9.ウォークマンが出現したときに、未来がずれ始めた

10.ミステリー本が重くなっていったのは、筆記具がサインペンからワープロに
   変化によるものだった

11.90年代に崩れていったのは「内と外」のバランスである。
   それまでのバランスが通用しなくなった


「若者殺しの時代」

堀井憲一郎(講談社)

700円 + 税

-目次-
第1章 1989年の一杯のかけそば
第2章 1983年のクリスマス
第3章 1987年のディズニーランド
第4章 1989年のサブカルチャー
第5章 1991年のラブストーリー
第6章 1999年のノストラダムス
終章  2010年の大いなる黄昏あるいは2015年の倭国の大乱