「幸せな小国オランダの智慧-災害にも負けないイノベーション社会-」
1.オランダは「不確実性に強い国」
2.ホフスードの4次元
①権力の格差
それぞれの国の制度や知識において、権力の弱い成員が、権力が不平等に
分布している状態を予期し、受け容れている状態
②個人主義対集団主義
個人と個人の結びつきがゆるやかで個人主義を特徴とする社会か、
メンバーどうしの結びつきが強く集団から保護される集団主義を特徴とする社会か
③男性らしさ対女性らしさ
男性らしさを特徴とする社会
社会生活のうえで男女の性別役割がはっきりと分かれている。
女性らしさを特徴とする社会
社会生活の上で男女の性別役割が重なり合っている
④不確実性の回避
ある文化の成員が不確実な状況や未知の状況に対して脅威を感じる程度
3.「特異」な日本の価値観①男性的
物質的成功、男性は「男らしい」もの、母親は情緒、強者への共感、
学生はすぐれていないといけない、失敗は好ましくない、働くために生きる・・・
4.「特異」な日本の価値観②女性的
数多くの法や規制がある、規制が守れないのは我々のせいだ(と思ってしまう)、
市民は政治に対して無力、保守主義、ナショナリズム、専門家が信頼される、
寛容でない価値観5.「多元化する「能力」と日本社会」(本田由紀夫)
日本の社会は自分と異なる他者と共存していくのが苦手で、差異に対する
許容性が低く、不寛容。基本的に多様なもの、多次元なものを排除しようとする
6.最初にオランダに学びたいのは、その「災害国家」としての側面
7.オランダでワークシェアリングが成功した理由
水管理委員会を通じてあらゆる人々が地域のポルターの集合所に集まり、
協力のもとに危機を回避しようとするコミュニティ文化があったから
8.いま日本がこの災害からどのように回復するのかは、世界の注目の的になっている
9.革命は明確なシステムの確信が目的であり、
たんに権力の崩壊を目指すものではない
10.オランダは世界一古い近代国家
11.オランダ人
●よく現実を確かめながら一つひとつ細かく冷静に進めていくのだが、
決して無感情ではない
●いかなる人といえども、ごく自然にオランダ国民で自分の身と国とを
一体のものとして考え、ある場合にはオランダ国の代表として振る舞い、
また敵が攻めてきた場合には自らそれを防ごうとする
12.鎖国は「鎖国」というコンセプトによって実施されたのではなく、オランダの
無宗教的ビジネス提案を幕府が採用した現実的結果
13.オランダはふたたび、ぼくらの注目の的
労働形態(ワークシェアリング)や医療(安楽死)、学校教育(学校選択の自由)、
さまざまな実験的社会モデルも含めた生活の質(QOL)にまつわる関心
14.ソーシャルキャピタル
社会や企業、企業組織における人々の関係の結びつき、つまり社会的関係性を
「資本」の一つとしてとらえる概念
15.グァンシーの4原則
信頼:他者を尊敬し、理解する
好意:忠誠と義務
依存:調和や相互関係、互恵
適応:忍耐して育てる
16.ソーシャルキャピタルが不確実性への対応を、
そしてイノベーションをひいては豊かさを生み出す
17.地域の民族多様性が高くなるほど隣人への信頼度は低くなるとの実証研究もある
18.豊かなソーシャルキャピタルの特徴
社会における知の多様性と、それらへの知へのアクシビリティが高い
19.収入の平等性
社会的信頼、市民間の協力の度合いを高める
20.イノベーションには平等性、多様な知識にだれもがアクセスできるという条件が
欠かせない
21.フューチャーセンター
組織活性化のイベントや自己啓発や教育研修のための場所ではなく、
明確な組織のニーズに基づく創造性と協力、実践の場である。
・まず何よりも「結果を出す場所」であること
・五感を刺激すること
・物理的に柔軟なミーティングスペース
・カルティベータ、ファシリテータなどの場のリーダーがソフト面で求められる
・カルティベータ、ファシリテータなどを支援する機能・設備・什器が求められる
・グループワークの場であると同時に、個人作業も可能であること
・ライブラリ機能、外部へのインターネット・アクセス機能の充実
22.フューチャーセンターの集合知機能
・新方式開発
・問題解決
・方法革新
23.オランダは欧州諸国中もっともネット住民が多い国の一つ
24.日本がネット社会に転換できない理由
・日本社会や日本企業の成功や慣行から抜けられない「慣行の法則」のため
・クローズドな企業向けシステムと発展した
25.パソコンや電子メールは、コミュニケーションを豊かにするために職場に
持ち込まれたもので、代替するものではない
26.「オランダ的思考」の原点
人間の知を無駄にしない哲学
27.国民に染み込んだ3つの実践知
①人間中心主義
人間の便益や尊厳を起点にする思想
②シナリオ的可能主義思考
社会的に学ばれた不確実性を取り込む思考
③個人主義協業主義
相互に協力をせざるを得なかった経験から生まれた思想
28.日本企業でイノベーションが起きにくくなっている要因
イノベーションを「技術革新」と理解しがちだということ
「幸せな小国オランダの智慧-災害にも負けないイノベーション社会-」
紺野登(PHP研究所)
740円 + 税
-目次-
第Ⅰ部
第1章 「トモダチ」でも「遠い」友人 -オランダという映し鏡
第2章 災害を乗りこえてきた不屈の歴史
第3章 オランダから見る「内向き日本」 -鎖国の真実をよく知る国
第4章 小国オランダの知識経済戦略
第Ⅱ部
第5章 ソーシャルキャピタルとは何か -関係性が資本となる
第6章 個人主義と集団主義の矛盾なき両立 -オランダ的「場」の思考
第7章 いまオランダが抱える問題 -自由の代償
第8章 混沌を許容する文化 -対話し続ける人々
第Ⅲ部
第9章 「製造業」と「サービス業」の垣根を越えて -経済格差とグローバル展開
第10章 思い込みから解き放たれた経営 -シナリオ的なアプローチ
第11章 会社に縛られない働き方 -ネットワークとコミュニケーション
第12章 「オランダ的思考」の原点 -人間の知を無駄にしない哲学
- 幸せな小国オランダの智慧

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