「なぜ松下は変われたか 松下電器、再生への軌跡」
1.魂の入らない改革、人の心をつかめない改革は必ず失敗することに気づかされる
童門冬二「小説上杉鷹山」
鷹山の構造改革が成功したのは、全て「愛」であった。
他人へのいたわり・思いやりであった。
藩政改革を藩民のものと設定し、それを推進する藩士に限りない愛情を注いだ。
痛みをおぼえなければならない人々への愛を惜しまなかった。
かれは、何よりも人間の心に愛という心を甦らせた。
それをのぞいてはどんなにりっぱな藩政改革も決して成功しない。
鷹山の治績はそのことを如実に物語っている。
2.コストの5%削減はできなくても30%ならば達成できる。
常識はずれの高い目標を達成するには
従来の発想をまったく変えて取り組まなければならない。
5%の削減と30%の削減では改革の発想が全く異なる。
3..松下のような大きな企業に勤めていると、
月に億単位の商いをするから金銭的な感覚が麻痺してくる。
「なぜ松下は変われたか 松下電器、再生への軌跡」
片山修(祥伝社)
1,600円 + 税
-目次-
1章 なぜ中村邦夫は「改革者」となり得たのか
-巨艦・松下の舵を大きく切った「異端者」の素顔に迫る
2章 「超・製造業」への転換を図れ
-九州松下菊水工場がベルトコンベアをはずした日
3章 「垂直立ち上げ」で市場制覇せよ
-起死回生のデジカメ・プロジェクトに見る「V商品」のつくり方
4章 営業の原点に立ち戻れ
-事業部制解体で「供給側の論理」から「買い手の論理」へ
5章 「環境」で白物家電の賀状を死守せよ
-消費者の声が原点のノンフロン冷蔵庫は、こうして生まれた
6章 「テレビ最終戦争」に勝利せよ
-聖域なき構造改革で「家電王国」の復活をかけたPDPテレビの開発
7章 社員一人ひとりが創業者たれ
-「社内ベンチャー制度」で創業の精神に立ち返らせる