父が倒れて、対処が出来ず、母、姉も少しずつ壊れて行っている。


鼻腔栄養になった父は、鼻腔栄養を外したら、長くは生きていかないだろう。

水分だけとらせて、緩やかに死んでいく。

もう90で、本人も死ぬ覚悟をしてたから、それで良い気がしている。

家で看取るのが一番良いと思っている。

寝返りはうてるから、産褥は心配し無くて良いし、自力で歩くことは出来ないから、24時間側にいる必要はない。

仮に誰も見ていない時に亡くなっても、年齢的に天寿なのではないか?


でも、母や姉には言えない。

私は遠く離れていて、東京で働いていて、毎日みることは出来ない。すごく無理しても、毎週末帰るだけだ。それ以外の日を2人でみることが出来ないからだ。もちろんヘルパーさん、訪問看護は手配するけど。


5月末 3日間帰宅したらしい。母からの提案なのかと思っていたが、病院からの提案みたいだ。どんなに大変かと繰り返してた。オムツ替えとか、食事とか、その頃は鼻腔栄養はしてなかったから、介助しての食事だったのだろう。

でも、たった3日間でも帰ってきて良かった。

とは、一言も出ない。どんなに大変かと、受け入れられないという話しを繰り返すだけだ。


母は父に最後まで毅然と死んで欲しいらしい。でも頭が壊れた父には無理だ。周りが毅然と死なすという覚悟が無ければ、それを分かっているのだろうか?


姉は、まだパートで毎日働いている。合間に病院に行き、施設を探す。家に帰って食事も作るようになったらしい。昨日朝連絡してしまった。配慮が足りなかった。休んでもらうべきだったのに。仕事を辞める話を母にしたらしいが、辞めたらもう働けなくなると言われ頑張っている。でも、もう64 仕事なくなっても、年金がもうすぐ出るし、今なら失業保険も出る。休職扱いを頼むという道もあるはずだ。

仕事なくなるよ というなら、仕事なくなってもどうにかなる、と言ってあげてほしい。

 

母は父が心配で眠れないという。寝ても起きてしまい、長い時間寝れない。疲れたと繰り返す。眠剤を病院で貰ったらと話したが、眠り過ぎて漏らすのが怖いそうだ。父のオムツは家にあるのに。


母は現実を受け入れられない。普通の生活が出来る状況での判断と、今回みたいな辛い状況での判断は違う。辛い決断をしなければいけないが、出来なくて被害者になることで、自分を守っているのだろうと思う。


昔なら、すごく怒っていたと思う。でも、今は怒る気持ちにすらなれない。なぜなら一貫した考えがない人だと思うから。父が死ねば、追い詰めたことも、見捨てたことも無かったことにして、又生きていける人だから。