私は嘘が嫌いだ。
でも、大人になれば嘘をつくこともある。わざわざ悪く思っていることを伝える必要はないし、たとえ本音を伝えて、それが相手に必要なことでも、受け入れてもらえず、反発されれば、伝えないよりも悪くなる場合もあるから。
単なる好き嫌いなら、心にしまっておけば良い。
言っても、言わなくても大勢は変わらない。
でも、相手に厳しいことを言っても動いてもらわなきゃいけないことがある。
結婚している間は、本当は夫の責任で、彼が行動して解決しなきゃいけないものでも、代わって尻拭いをしてきた。
状況がわるくなるのが嫌だったし、自分が解決できる力があるのが誇らしかったからだ。
でも、結局肩代わりすることはお互いの為にならなかった。
元夫は、結果を考えなくても大丈夫だと勘違いして、例えばお金を貸したことだと、額がどんどん増えて行った。
途中で、本音を言い始めた。
尻拭いしたくないと。自分で解決すべきだと。
それに伴い喧嘩が増え、諦めるようになり会話もなくなった。それでも元夫は変わらなかった。結局 負担が増え、自己犠牲が重荷になっていき、結婚そのものが破綻した。
父が倒れ、介護が必要になった今、何が出来るかを考えた。自分を犠牲にして帰るか?とか、母や姉から命令されながら我慢して父を助けるか。
でも、出来なかった。自分を犠牲にする生き方は
続かないのは分かっているから。
後介護は出来ても、経済的に頼るようになる。それを 母も姉も望まないだろう。
自分の無力さを嘆いたこともある。望まないことを願いを切り捨てられ、単に生きながらえている父の気持ちを考えたら、今でも叫びたい。
1カ月で良い。在宅介護してくれないかと。毎週末は帰るからと。
でも、介護施設の資料を集めてもいらないと言われ、費用分担を申し出ても、返事もない。
そんな2人に、出来ないことを押し付けないで欲しいと言われるだけだ。
2人が必要としているのは、優しい言葉だ。
大丈夫?無理しないで。悲しいよね。あなたは悪く無い。上手くいくよ。休んでね。
とか、今までも言ってきた。これからはもっと言おう。
それを望んでいるなら。