姉から電話があって、一泊の弾丸で郷里に帰り、今戻る途中
父が頭が痛いと言い、トイレに行くのが怖いからと言って食事を取りたがらない。
70代までは、体調が悪いとすぐ病院に行ってた人が、帰ってこれないのが分かるのか、病院にも行きたがらない。お風呂もあんなに好きだったのに、3日も入っていないそうだ。今日入りたいと言ってたから、今頃はお風呂から出てるかな?
来月で90歳になる。まだ頭はボケていないし、ヨタヨタだけど、トイレにも行ける。
でも確実に身体が弱り、死にむかっているように見える。
平均寿命はとっくに過ぎている。
今死んでも大往生だ。
戦前に生まれ、11歳で終戦。中学を卒業して会社にはいり、会社で勉強を受けさせてもらいながら、働き65まで50年間、同じ会社で働いた人。
その後も72まで働いていた。
無学な父に反発した時もあった。若い時は嫌いだった。
だけど、大学院まで進ませてくれて、離婚する時は、私を大事にしない、自分だけが好きな人、傷つけることに平気な人なら別れるべきだと、サインしてくれた。
怒られたり、嫌いになったり、窮屈だったりしたけど、責任をもってくれて、大切にしてくれた。
まだ子供が小さい頃、車でプールに連れて行ってくれて、うどんを母に隠れて食べに連れて行ってくれた。
生まれたばかりの長男が寝ても、ずっと大切に抱いてくれた父。
一番嬉しかったのは、本気で話すと、本気で向き合ってくれた。ちゃんと話を聞いてくれた。
誰でも、永遠を生きることは出来ない。母と姉がついていてくれて、見守ってくれ、自宅で死ぬことが出来る。平凡に生きて、自分の人生を全うしていく。
悪くない人生だと、娘ながら思う。
でも、涙が止まらない。
神様、後一回元気にして欲しい。2回目は望まないから。父の好きなお酒をお土産にして持って行くから。
