2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:36冊
読んだページ数:12784ページ
ナイス数:657ナイス

路 (文春文庫)路 (文春文庫)感想
時間を絵にすると、どんな風になりますか? ある人は時計を描くだろうと言う。私も考えてみたけど、分からない。時間というのは人によって、場所によって、同じ人でも大事な人と過ごす時間で違う。国によっても時の流れとは違うものだと思う。「台湾人で良かった。台湾にいて良かった」という言葉が胸に染みる。私はそう言えないし、時間を大事に生きてもいないのだ。日本の誇れる新幹線を通して、私も自分を そして日本を誇れるようでありたい。良い本に出会えて感謝。
読了日:5月31日 著者:吉田修一
ふくわらいふくわらい感想
胃がずしりと重たくて、苦しい。と思いながら読んだ。でも、何度も涙がポロポロ零れました。「目が見える人には、言葉を交わすことが難しいと感じることがある。」と言う武智次郎の言葉に共感。生きるもので言葉で意思疎通出来るのは人だけ。数百年前の人の言葉さえ私たちは読むことができる。けれど、言葉って難しいと思う。定が笑えるようになったことが嬉しい。良い本に出合えたと思った。
読了日:5月30日 著者:西加奈子
藪医 ふらここ堂藪医 ふらここ堂感想
ふらここ とは、ブランコのことなんだね。時がゆっくり、揺れるような 流れが穏やかで 今の世の中とは全く違う。人がみんな繋がっていて、関わりがあって。時が移り変わってゆく。そんな中 周りに溶け込めないでいるおゆん。私自身を重ねても見た。けれどおゆんは一人ではなかった。凄く羨ましい思いで読んだ。藪医 三哲 その後が気になる。
読了日:5月30日 著者:朝井まかて
御松茸騒動御松茸騒動感想
浅井まかてさん。人の有り様を ほんの一言の台詞で思い描くことができる。またしても、してやられた。小四郎の心の変容。三べいの 何とも穏やかで、時に苛立足せる物言い。そして登場しないものの 生き方 考え方が窺い知れる父 清之助。 人々に慕われる大殿宗春。「いかに知謀を巡らせようと最後は巡り合わせよ。それを運と申すものもあれば、縁と申すものもあり」赤松があり、菌があり、松茸があり、土があり陽があり人はそこで生かされているんだな。
読了日:5月29日 著者:朝井まかて
冬天の昴冬天の昴感想
木暮信次郎が、男前過ぎ。その影とも闇とも思われるものが、いつ明かされるのか。引き込まれ瞬く間も無く読み終わった。「地に巣くう」に早速取り掛かろう。けれど、それで終わるのなら なんて寂しいのでしょう… もっと続けていたいのにな。これはハマりました。
読了日:5月28日 著者:あさのあつこ
犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼感想
面白い!「どうしましょう、、、」の頼りない小石亜由美、チョンボ小川が、なんとも良い。巻島は、やっぱりかっこいいね。心理・頭脳合戦が なるほどねー。と、思わせるが、途中もうちょっと 違うやり方もあるだろうに…とも思う所もある。兄弟のこの後も、淡野も気になる。
読了日:5月27日 著者:雫井脩介
犯人に告ぐ犯人に告ぐ感想
図書館本: 表題を見て2闇の蜃気楼と共に手にした。ハードカバーを捲って後悔。私の苦手な二段の文字~_~; けれど、思ったより サクサク読み進んだ。巻島(ヤングマン) 6年前の誘拐殺人事件の闇をずっと抱えながら、新たな連続男児殺害事件に取り組む。それぞれの人物像が面白い。
読了日:5月26日 著者:雫井脩介
嶽神伝 無坂(下) (講談社文庫)嶽神伝 無坂(下) (講談社文庫)感想
上巻に続き一気に読んだ。人間も動物も、生きるために必死で、生きていく。山を駆ける 速さ。人と人の戦 人と獣 動物たちの戦い。戦いによって流された血の『影』など、生命の巡りが伺える。 「嶽神」は勿論だけど、解説を読んだら(解説がこんなに面白いのも珍しい)「逆渡り」や、「血路」の山の者シリーズ読んでみたくなった。
読了日:5月25日 著者:長谷川卓
嶽神伝 無坂(上) (講談社文庫)嶽神伝 無坂(上) (講談社文庫)感想
図書館で。「嶽神」は未読ですが、図書館に無くてこちらを借りました。歴史は全く苦手で時代背景は分からないけれど、それでも 面白く読めた。
読了日:5月25日 著者:長谷川卓
箱庭図書館箱庭図書館感想
時々出てくる言葉「生きていて、ごめんなさい」と、私もそうなんだよね。って思いながら読んでた。自分と通じる所も一杯あった気がする。「コンビニ日和」は、漫才の掛け合いのようで笑えた。「王国の旗」は絵本みたいな印象がある。「青春絶縁体」私はが一番好きだ。
読了日:5月22日 著者:乙一
阿蘭陀西鶴阿蘭陀西鶴感想
今、会ってみたい人はと聞かれたら二も無く西鶴と答えるだろう。盲目の娘 おあいが父阿蘭陀西鶴を語る。見えない故に、色や音が鮮やかに描かれている。父の咽喉が鳴る音が何とも面白い。蛙の如く げろり。「昼顔てどんな色?」に「可愛らしゅうて 我慢強うて、ちょっと強情なとこのある色」と答える西鶴。自分を中心に世の中が回ってる本当に傍迷惑でありながら、なんと、惹きつけられる人だろう。この本には、してやられたり、、、、
読了日:5月21日 著者:朝井まかて
ホテルローヤル (集英社文庫)ホテルローヤル (集英社文庫)感想
廃墟となったホテルローヤル 物語はそこからに遡っていく。時代背景も伺える。五右衛門風呂なんて今の子たちは知っているだろうか。ホテルを訪れる人々の心の在り方。同じではない、決して交わることもないかもしれないけれど 皆 何かを抱えて生きている。重くて、暗くて、哀しくて、寂しい。けれど、私は最後の 大吉の差し出した蜜柑の桐箱が胸に残った。ちょっと救われた気がする。
読了日:5月20日 著者:桜木紫乃
魔女は甦る魔女は甦る感想
行方不明の飼い猫 嬰児誘拐 少年たちの猟奇的殺人 どれも 犯罪者には怒りや憤り 恐怖を覚えるが その原因子は人間だった。 犯罪者と その家族に纏わる本を立て続けに読んでいたので、とても複雑な気持ち。解るのは、一番恐ろしいのはやはり人間だということ。
読了日:5月20日 著者:中山七里
闘う君の唄を闘う君の唄を感想
うううぅん。なんだか読後感の、物足りなさ。やっぱりって犯人はすぐにわかるけれど。それについてはさほど深く切り込んではいない。3歳の子供が、そこまで行動できるか?演劇にしても、クマを隠す件も、、、、今時の3歳ってこんななの?保育園児との物語のみでも良いように思う。けど、事件も絡めた方が、面白くなるという意図かしら。
読了日:5月19日 著者:中山七里
そこはかさん (幽ブックス)そこはかさん (幽ブックス)感想
図書館で何気なく手にした本。怪談ではない。怪異も怖さもない。最初の「そこはかさん」だけを読んで、投げ出しそうになったものの、読み続ける。最後のレディDで、私 この本好きだなと思った。長い間 懸命に残された数々のもの(家や古美術品など)そこにある、あった 人や物語 背後の景色や色が見えるようで、軽い感じで描かれながらも ずんと重いものも感じられた。
読了日:5月18日 著者:沙木とも子
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)64(ロクヨン) 下 (文春文庫)感想
上巻を読み終えた頃から、なんとか、着いてこられた感じ。専門的すぎて理解全てが出来るわけではないけれど、途中は、胸が苦しくて 涙を堪えられなかった。事件の裏側でこれ程の多くの人の格闘や、取引や 駆け引き 思惑があり、階級問題や。その中で、人としての本当の正義とは?最後まで 目を離せられない。感動も大きいが、理解できないところもあって、また、読み返さないと❗️❗️映画も観てみたい。
読了日:5月17日 著者:横山秀夫
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)感想
3分の2 ほど読んで、放置したままだった。映画になったことで、もう一度最初から読み返してみた。やはり、3分の2迄が 長かった。終盤にやっと面白くなってきた。下巻へ突入!
読了日:5月17日 著者:横山秀夫
ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)感想
こんなに 純粋で、無垢で、ただ一緒に居られるだけで幸せなんだって。思えるような そんな経験は遥か彼方になってしまったけれど。こういうのも、良いかな。ああぁ。あの時にこうしておけば。って、思わなくて良いように やっぱり、一生懸命生きないとね。
読了日:5月15日 著者:七月隆文
ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
読了日:5月15日 著者:内藤了
京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)感想
京都行きたいなぁ。
読了日:5月13日 著者:望月麻衣
凍りのくじら (講談社文庫)凍りのくじら (講談社文庫)
読了日:5月13日 著者:辻村深月
推理小説 (河出文庫)推理小説 (河出文庫)感想
ドラマはを見ていたので、雪平のセリフがどうしても、篠原涼子さんの声に聞こえてしまう。かっこよかったもんな。けれど、ドラマほどのインパクトは無いです。もう少し、続けて読んでみようかな。
読了日:5月12日 著者:秦建日子
あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)感想
幸の賢さに、これからが楽しみ。菊栄、福久 素敵な人だ。竹も梅も、良い人みたいだし。けれど、徳兵衛も惣次も、男性陣の情けないこと(^ ^) 智蔵は、どうなるんだろう。幸の幸せを願うばかりだわ。
読了日:5月11日 著者:髙田郁
友罪 (集英社文庫)友罪 (集英社文庫)感想
重い 難しい内容には違いない。13階段を読んだ後だから、また違った思いも 湧いてきたんだと思う。誰一人罪のない人はいない。ほんの一言で誰かを傷付けているかもしれない。そして、それに気が付かないままの場合もあるかもしれない。人は罪を犯すこともある。けれど人は悔いて改める事も出来る。そして、何より [許す]と いう事も出来るんだと思う。私も罪深いもん…
読了日:5月10日 著者:薬丸岳
13階段 (講談社文庫)13階段 (講談社文庫)感想
読み始めて 止まらなくて、けれど 最後の40ページくらいから(午前2時を回っていた)睡魔に襲われ 寝てしまったら、壮絶恐ろしい夢を見てしまった。
読了日:5月10日 著者:高野和明
裏閻魔3 (ゴールデン・エレファント賞)裏閻魔3 (ゴールデン・エレファント賞)感想
1~3巻まで、止まることなく読んだ。岡崎、信正彼らは死んでも尚生き継がれていた。類は友を呼ぶと言うが、鬼も鬼を呼ぶのか。 閻魔の「妻っていい響きだな」の言葉に返した「呼んであげてください。待っておられます。」の言葉に心がグラグラ揺さぶられ涙が出た。時に大河内の言葉が響くわ。夜叉は孤独なだけの人であって欲しくはなかった。救いが見えて良かった。明治 大正 昭和 平成と 私の祖母も生きていた。その生き様をもっと聞いておけば良かったと今更思う。
読了日:5月9日 著者:中村ふみ
裏閻魔2 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)裏閻魔2 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)
読了日:5月9日 著者:中村ふみ
裏閻魔裏閻魔
読了日:5月9日 著者:中村ふみ
東雲の途 (光文社時代小説文庫)東雲の途 (光文社時代小説文庫)感想
遠野屋清之介が、過去と向き合う。そこにあったのは、、、清之介の千見の明 は凄い。商人としても、きっと、武士としても。先が楽しみ。
読了日:5月7日 著者:あさのあつこ
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)感想
「あんまり こんがらがっちゃってきたから、この辺でお終いにしようと思って。ここまで複雑になるなんて、思ってなかったんだよ。」その言葉と同じ。 もう、なんだか??? 最後まで読むには読んだけど、どうでもいいやって思えた。後味良いものではないし なんだかねぇ、、、
読了日:5月6日 著者:道尾秀介
贖罪の奏鳴曲贖罪の奏鳴曲感想
御子柴弁護士、 まるっきり悪徳弁護士だと思っていたら。。。でも、賢いのは それは賢いんだろうな。 専門的な知識が多く (医学 法律 音楽 少年院のこと等)興味深く読めた。次へ 次へと読ませる作風はさすが、恐れ入ったわ。
読了日:5月6日 著者:中山七里
僕だけがいない街 (8) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (8) (カドカワコミックス・エース)感想
映画を観てからの読了。映画とは違う終わり方に・・・!?!でも、この方がいいな。滅多にコミック類は読まなくなっていたのですが、、良かったです。「僕街」外伝も、読んでみよう。。
読了日:5月5日 著者:三部けい
晦日の月 六尺文治捕物控晦日の月 六尺文治捕物控感想
御用聞き 辰三(行方不明)の娘の 捕物帖? 短編ばかりで、どれも犯人はすぐよめる。幼馴染の親友の死に対しても、えっ? そんな反応かい?っという感じ。もうちょっと、深い内容が欲しい。短編だけに 無理やり感も否めない。期待が大きすぎて、残念でした。
読了日:5月3日 著者:中島要
刀圭刀圭感想
圭吾は長崎で和蘭陀医学を学ぶ。敬愛する父が酒に入り浸っていると聞き、学問半ば江戸に帰り そこで、 薬種問屋の助けを得、タキの支えもあり「貧乏人に味方」の医者になれる。立派な志の医者ではあるけれど、頑なで まぁ青いなぁ....。薬種問屋の生三郎は吉原通いの放蕩息子だけど、彼の方が余程世の中をよく見ている粋な男。南町奉行所同心の渡辺が、一番心に残っている。ここ一つ盛り上がりがあるわけで無く、淡々と進む小説は、フランス映画を思わする感じです。
読了日:5月3日 著者:中島要
魔女か天女か (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)魔女か天女か (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)感想
女は強い。そして、母は尚強い。千寿 ・春姫・まどな・ 紋 ・駒姫も 強く美しい。まさに、魔女で 天女に違いない。「魔女でも、天女でも、いろんな女がいなきゃこの世はつまらないじゃないか。」この今の世の中 生温い水より、氷水か 熱湯か というようなそんな時代劇小説。男も、粋な 。 イッキ読みでした。
読了日:5月2日 著者:中村ふみ
裏閻魔裏閻魔
読了日:5月1日 著者:中村ふみ

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