妹が結婚した。
最近は結婚式を挙げる人は二組に一組らしく、
こじんまりとした内輪で挙げる式が主流らしい。
妹は、当初予定より増えた100人越えの招待客に、
下見は一箇所しかしなかった式場で、挙げた。
あの式場代は誰が払うのか。
もし親が援助したならば、
親が死んだ時に相続でモメる。
もちろん、それを仕切るのは長女の私である。
そんな妹は飲んだくれだけど優しい子なので、
妹の友人も優しい子たちで、
親族の席にかわるがわる挨拶に来てくれて、
礼儀正しく、そして大いに盛り上げてくれる子たち。
それが50人。
フレンチフルコース、マジックショーあり、
和装から洋装のお色直し、
最後は妹のプロ歌で締めて、
自己満足100%の式は完結した。
一度も泣く事は無かった。
やれやれ、と、漫画で描くと、横一本線の目の表情で私と、もう一人の妹は終始参加。
私の時は式をせず、
親族の食事と記念写真だけで終えて、
でも、私の父が挨拶で話した内容が心に残っている。
「わがままに育った子です。言葉がストレートで、ストレート過ぎる所がありますが、裏表の無い、情がある子です。どうぞよろしくお願いします。」
と言ってくれて、とても嬉しかった。
私の結婚には色々、当時色々あり過ぎて、
両家の食事会の30分前に、私はホテルのロビーで一人瓶ビールを飲んでいたし、
ドレスは写真撮影後、速攻で脱ぎ、
そのまま飛行機に乗って帰阪した。
ブーケは羽田空港のゴミ箱に捨てた。
そんな結婚だったので、
(どんなやーと書いていても思う。でも事実。)
妹が無事、自己満でも何でも挙げれで良かったと思います。
新郎のお父様が挨拶されたのだけど、
もしうちの父が話したら、
妹のことをどう言うのか聞きたかった。
「三姉妹の末っ子で、男の子だと期待していたのに女の子で残念というか何というか、でも我が家の中ではくったくの無い一番面白い子です。姉二人がしっかりしているので、気づかない点もたくさんあると思いますが、素直で優しい子です。
どうぞ末永くよろしくお願い致します。」
っていう内容かなー。