旧町候補得票伸ばす 県議選・高岡、射水トップ
2007年04月11日 北日本新聞

 「平成の大合併」後、初めて行われた県議選は、旧市より有権者数の少ない旧町を地盤とした候補が得票を伸ばすケースが目立った。高岡市選挙区の井村昭彦氏(自民)と射水市選挙区の夏野元志氏(同)は旧町が地元だが、ともにトップ当選した。合併後も地域の存在感を確保するため、地域代表として期待する有権者意識が得票に反映したとみられる。

 今回の県議選は、選挙戦となった五選挙区はいずれも合併市だが、高岡市と射水市は合併前の旧市と旧町村が一つの選挙区に組み込まれている。

 高岡市では、旧福岡町が地盤の井村氏が一万三千一票を獲得してトップ当選した。旧福岡町の有権者数は旧高岡市の十二分の一という不利な条件だったが、旧町が結集し、親戚や友人を頼って旧市全域に支援を呼び掛ける活動を展開。「新市で福岡を埋没させるな」という住民の危機感が高得票につながった。

 射水市でも、旧大門町が地元の夏野氏が二位に六千七百票余りの大差を付けて当選した。旧新湊市が地盤の他の現職二氏に対し、大門を含む旧射水郡から幅広く票を集めた。

 「平成の大合併」では、合併賛否をめぐってもめた地域もあった。二度の住民投票が行われた射水市の旧小杉町に拠点を構えた坂本洋史氏(共産)は今回、次点ながら五千八百八十八票を獲得。十七年衆院選富山3区から出馬した際、旧新湊市と旧射水郡で得票した千五百十四票を大きく上回った。富山市第二選挙区の旧婦中町も合併推進派と反対派が衝突した経緯があり、同町が地元で初当選した場家茂夫氏(無所属)の選挙戦にも微妙に影響したとの見方が強い。