2月2日(土)。世界一周80日中26日目。フランス・パリ1日目。

パリに訪れたのは、2回目である。
あれは、今から約7年前。高校2年の冬だった。

7年前にパリを訪れる事になった出来事を、少しばかり遡ってみる。



僕は学生時代、高校を卒業するまで、ヴァイオリンという楽器を片手にオーケストラで演奏する人間だった。

3歳から始めていたので、何故、いつ始めたのか全く覚えていないが、気がついたら毎日何時間も練習するのが当たり前の日常を送った幼少期だった。

転機になったのは、小学四年生の時。

友達が参加していたのでたまたま観に行った「佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ」のコンサートにバカみたいに感動して、記念受験感覚でオーディションを受けた。

そしたらなんと、受かってしまった。



これは小学4年生の時、自分が参加した第1回目のコンサートの時の写真。

自分で言うのもなんだが、マジで本当に可愛かった。みんなのアイドルでしかなかった。

ほぼ最年少での参加だったので、肝心の演奏は付いていくだけで必死のパッチ。
絵に描いたようなお荷物で、夏の合宿では、休み時間も居残り特訓を延々とさせられたのも懐かしい。

それから高校卒業までの10年間、僕はこのオーケストラのメンバーとして音楽活動をすることになる。

昨年15周年を迎え、ココを卒業したメンバーは国内外を問わず、各方面の音楽界でトンデモない活躍をしている、超良い意味で「頭のおかしいヤバイ人たち」ばかりだ。

ヨーロッパ各地で音楽活動をしているOBも数多くいて、彼らに久々に会いたいというのも、この長期ヨーロッパジャーニーの大きな目的である。

「なんでこんなところに受かったんだろう?なんで10年もやれたんだろう?」と、今でも本当に不思議。

大した腕もねえのに、宴会を盛り上げる漫才や、コンサートでのMC、天才キッズたちの面倒見役とかで、なんとか立場を作って居続けた(笑)



そんな僕の学生時代の大半を占めた"青春"であるこのオーケストラでパリを訪れたのは、高校2年生のとき。2012年の3月だ。

前年に起こった東日本大震災の1周年を記念したパリ・ユネスコ本部で開催された式典に、僕たちスーパーキッズ・オーケストラが招待された。

ノートルダム大聖堂やシャトレー座など、パリ市内の至る所で演奏し、ユネスコ本部では世界中から集まった偉い人たちの前で演奏させて頂いた。

いっちょまえに、1stヴァイオリンのトップサイドで弾いていたのだ。
今考えたら、マジであり得ない話だ

パリで演奏したあの瞬間の記憶は、今も鮮明に覚えているし、この先一生忘れない大切な思い出である。

「ヨーロッパを旅行出来たら、もう一度パリに行きたい。」

ずっとそう思っていた。
そんな、念願叶っての再訪だった。


そんな懐かしのパリに再び訪れた理由は、もう一つ。

入社式で発表する課題動画「自分アナザースカイ 」の撮影を行うためである。

「アナザースカイ」とはご存知の通り、有名芸能人が"第二の故郷"へと長年ぶりに訪れ、その当時の事を振り返りながら彼らの人生を描いていく紀行ドキュメンタリーだ。

数あるテレビ番組の中でも、一番好きといっても過言じゃないくらい、自分にとって憧れの番組であり、「こんなものを作ってみたい。考えたい。」と思える"夢"ともいえる"作品群"である。

海外で唯一思い入れのある場所パリに、7年ぶりに訪れるチャンスがきて、来たる入社式で何かしらの作品を提出しないといけない。

絶好のタイミングだ。
これはもう、撮るしかない。

自分で自分のアナザースカイを撮って、エッフェル塔の前で、あの一言を叫ぶのだ。

「ココがボクのアナザースカイ 、パリです!」ってな!!!

自分で自分のドキュメンタリーを撮るなんて死ぬほど寒い事は十二分に分かっているが、願っても無いチャンスなので、挑戦してみることにした。

ワンテイク目は、当時の演奏旅行でも演奏したノートルダム大聖堂の前で。

観光客が死ぬほどいるエントランス前のど真ん中に三脚を構え、自分が書いた構成の台本通りにインタビューに答えてる風に撮った。

こういうのは、「恥ずかしい」なんて思ったら負けなのだ。
やると決めたんだから、やり切るしかねえ!笑



聖堂内では、祈りの儀式的なものが行われており、たくさんの方々が参拝していた。

この階段の上に乗って、確かにボクはオーケストラでヴァイオリンを弾いていた。

ココで弾いたなぁと、懐かしさがこみ上げて感慨深かった。



昼食は、エッフェル塔近くにあるOKAYAMAさんで寿司。

ベトナムで食ったモツ鍋以来の日本食で、泣いちゃうぐらい美味かった。




パリの象徴・エッフェル塔前でも撮影。 
憧れのアナザースカイっぽい画を目指したが、なかなか難しかった。



そして、当時の演奏旅行でのメイン会場となった、ユネスコ本部にも再び。
超懐かしかった。



夜は、そんなスーパーキッズオーケストラ時代の仲間である、パリ在住のチェリスト・るねと再開。

彼女の大学の友人の皆さんと、夜が更けるまでヤンヤカ飲み明かした。

超楽しかったぜ、ありがとな!


2018.02.02 フランス・パリ