2月25日(月)。世界一周80日中に49日目。ニューヨーク〜リマ移動日。

ニューヨーク発の深夜便で早朝にメキシコシティに到着。
トランジットを経て、ペルー・リマへと向かった。


無事、着陸。
かくして、南米inに成功したわけだ。

80日間という今回の世界一周旅行。
東南アジア編、インド編、ヨーロッパ編、ニューヨーク編と続き、最大にして最難関の山場・"南米編"が幕を開けた。

南米といえば、マチュピチュやウユニ塩湖をはじめとした世界遺産の巣窟。

自分の周りの友人たちも「いつかは南米へ」と耳にタコができるぐらい聞くぐらい、数多の大学生が憧れる旅行地である。

「世界一周旅行」といえば、とにかくこの南米の国々に点在する世界遺産にアタックすることが多く、バックパッカーの聖地ともいえよう。

しかしながら、日本から遠すぎることやコスト面や確保すべき日数、そして一番の懸念である"治安が不安"という理由から、学生旅行の目的地には敬遠されがち。

自分の周りでは、卒業旅行としてアタックした人は皆無だった。

そんな、いろんな意味で"ハードルが高い"というイメージが強い南米に、学生時代全く旅行をしたことがない"旅人ペーペー"僕が、何の因果かアタックすることになってしまった。

当初の予定では、「アジアとヨーロッパを適当に回って帰ってくるか」ぐらいのつもりでいたが、色々と検討する中で「この機会に南米ジャーニーを逃すと一生行けないだろうな」と思った。

そこで旅程のハンドルを急転換してペルーからブラジルまでの南米ジャーニーをぶち込み、結果として地球を一周する大冒険へと発展したわけである。

そう、この80日間世界一周の大メインはまさしく、この日から始まる「南米編」だった。

誰もが死ぬまでに行きたいと思う南米の国々の激ヤバスポットをできる限り訪れべく、「どうせ無理だ」という決めつけを「ええいやってやれ!」というヤタケタ精神で踏み切った。

人生で最も大切なことの1つといえば、「やりたいと思った瞬間に行動する」である。

「ここだ」というタイミングで"憧れを消費し続ける人生"でありたい。人生の命題だ。

大袈裟かもしれないけど、大学時代後半をバカみたいに働いて残った僅かな貯金と、入社後の給料でガンガン返済しないといけない借金を積み上げてでも、この南米inはどうしても成功させたかった。



そんは並々ならぬ思いでやってきた最初の地点は、ペルーの首都・リマ。

僕がやってくる数週間前に、滞在するミラフローレスで観光客を狙った強盗があったという知らせを受けて、正直マジでシャレにならないぐらいビビっていた。

とはいえ、ビビってても拉致があかないので前へ進んだ。

ニューヨークは真冬で全身防寒だったけど、打って変わってリマは完全に夏。
夕暮れに到着したので、初夏っぽい涼しげな風が心地よい抜群の気候だった。


空港からのバスに乗って、滞在するミラフローレスへ。

治安がよろしくないと噂のリマの中でも比較的安全だという、高級住宅街が立ち並ぶリマの中でも際立って綺麗な地域を選んだ。

とはいえ強盗が絶えないリマ市内。
夜の街をどうしても一人で歩かないといけない時は相当ビビってた。

宿に到着したのが夜だったので、近場のレストランで軽くメシを済ませて直ぐに就寝。

次の日は早速のメインコンテンツ、「ナスカの地上絵」を見るツアーに参加するべく、胸の高鳴りを抑えて床に着いた。


2019.02.25 ペルー・リマ