いつかまたやれなくなるXデーがきた。
それでも1年半頑張った。
朝はやくから夜中まで働いた。
でももうダメだった。
これ以上は続ければ自己破産になってしまう。
それだけは避けなければ、一家路頭に迷ってしまう。
でも俺は決めていた。
いつかこの日が来るときに
そう、この事務所を借りるときに、やっていけなくなる日がきたら
けじめをつけようと。
また家に帰って頑張るか、ここで人生を終わらせるか を。
俺の場合、そのことが無責任な自死だとは全然思っていなかった。
どちらかというと、武士のような家を守るための切腹に近い。
俺がけじめをつけることで、家は残るし
当分3人で生活するのに、贅沢をしなければ
十分学校卒業まで暮らしていけるくらいの保険には入っている。
俺がいなければ、妻のストレスもなくなるだろうし
子供たちの心を傷つけてしまうが、路頭に迷うよりはいい。
家族を守るための最後の手段だと考えていた。
その最後は妻に判断してもらうことにした。
もちろん俺の考えていることなど知らない中で、けじめをつけることとか・・・
家に帰って再スタートをよしとするかどうか。
事情を聞いた彼女の答えは
家でやるしかないじゃない
俺の命は繋がった。
そっちの方向で死ぬまで頑張る ということになった。
ただこのときに、しぶしぶしょうがないという彼女の顔を見たときに
やっぱりけじめをつけたほうがいいんじゃないかなと、そのときは思った。
すごく悲しかった。
本当はもう俺のことなどどうでもいいと思っているんだろうなぁ・・・