こんにちは。イタリア料理シェフのhiroです。


昨年、とても思い出深い先輩が亡くなりました。シアトルでお世話になり、スキーの師匠でもあり、ジャマイカやキューバにも一緒に旅行しました。


当時僕は20代半ば、先輩は40代半ばだったと思います。

この先輩はシアトルの自然を謳歌していて、冬はスキー夏は自転車や登山を楽しむ人でした。


何故かこの先輩、独身でした。

女性友達も多く、勤続年数も長かったので、永住権を取る事も出来たのに、定年退職で日本に帰国しました。


ずっと独身でいたのです。その理由を知って、当時の僕はびっくりしました。


日本に彼女がいたらしく、長くおつき合いしていて、先輩が留学中に彼女が結婚してしまったらしいのです。


その後アメリカでローカル職員として就職して、ずっと、独身で暮らしていました。


ちょうど、僕が赴任した時、同じタイミングで、先輩の昔の彼女も離婚して、先輩たちは復縁したのです。


彼女はシアトルにも何度か来ていました。


けれど、再び巡り会えたのに、数年で、彼女は他界してしまったのです。


しばらく辛かったと思いますが、傷心旅行にキューバとジャマイカに一緒に行きました。


ジャマイカのビーチでお酒を飲みながら泣いていました。生演奏の曲が彼女との思い出の曲だったようです。


その後、定年退職を迎え、先輩は帰国しました。


地元に戻り、彼女の事を忘れる事は無かったと思います。彼女とよく海でデートしたのは先輩から聞いたことがありました。


昨年、思い出のその海岸で、先輩は亡くなっていたそうです。


僕は、悲しみよりも、不謹慎ですが、ホッとしました。

長年、彼女への愛を貫いて、ようやく彼女と一緒になれたよう思いました。

モテないわけでもなく、女性友達も沢山いたのに、浮いた話など一切なく、彼女への思いを全うしたのです。


かっこいい生き様だったと思います。


もう先輩からのメールは来ないですが、きっと向こうで彼女と穏やかに一緒にいると思います。


僕は長年この先輩の生き方を見てきて、この歳になってわかりました。


こんな女性は、2度と自分の前に現れない女性と思えた時に、その女性が心の中に大きく、何時もいて、彼女しか見えなくなってしまうのだな、と。

そんな女性が現れたら、どうしても一緒にいたいと思い続けれるのだと。


先輩の生き方はかっこよく、かっこいい男のお手本にもなりました。


僕も彼女を思い続けて彼女への愛を貫いていきたいと思います。