グリーンカードの取得方法 | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい
グリーンカードの取得方法

 グリーンカードを取得するためにはいろいろな方法があります。
その一つはアメリカ人と結婚することです。これは、結婚相手を見つける必要があります。もう一つは、アメリカに一定額を投資すること。この場合、ある程度の自己資金が必要になります。そして、抽選に当たる事。この抽選に当たる為の条件はただ一つ。それは応募することです。

毎年、10月ごろから12月下旬ごろにかけて応募の受付をしています。
自分は12月下旬にビザ取得を専門に扱っている弁護士事務所を通して応募しました。家族4人分です。準備するものは写真などでした。そして翌年の6月はじめに当選通知が届きました。
 
 この当選通知は多めに発行しており、実際に永住権を取得できるのはその内の半分くらいだそうです。理由は、書類不備などで失格となってしまう人がいるためです。

 当選通知が届いた後、書類をそろえる必要があります。戸籍謄本や学校の卒業証明書、警察署の渡航証明(犯罪暦証明)、銀行の残高証明書、写真などです。これらの書類はすべて英文になります。またやっかいなのは、予防接種です。

 大人の場合、おたふくや水疱瘡など子供の頃に一度かかり、抗体があれば問題ありません。しかし、小さい子供の場合はまだ抗体を持っていないため、予防接種を受ける必要があります。

 必要な予防接種は、はしか、おたふく、水疱瘡、B型肝炎などです。特にB型肝炎は2回接種する必要があり、また、一度打ってから4週間以上期間を開けなければなりません。もし、小さいお子さんがいるなら事前に近所のかかりつけの小児科の先生とスケジュールの確認をしたほうがいいです。なぜなら、小さい子供はよく突発的に風邪を引いたりしますので、予防接種がなかなか打てないことがあるからです。

 自分の場合、6才と2才の娘がいましたので、事前にかかりつけの小児科にスケジュールの確認をしました。予防接種する順番と接種できる予定日をあらかじめ確認しておいたのです。また、自分はすでにF-1ビザでアメリカに単身で滞在していましたので、日本に一時帰国した際に娘を連れて小児科に行き、予防接種を順番に接種していきました。11月に日本に帰国した時は、インフルエンザが猛威をふるっていました。保育園でもクラスで30人中25人がインフルエンザにかかり休んでいました。自分の子供は幸いにもインフルエンザにかかることなく、予防接種を打つことができました。子供に感謝です。

 12月のはじめに、ケンタッキー・カンシュラー・センターからアメリカ大使館での面接日の通知がきました。移民ビザの場合は、ケース番号(当選者の番号)により順番に大使館での面接日が設定されていきます。ちなみに自分が以前取得したF-1ビザの場合は、自分からアメリカ大使館に面接日の予約をしました。

 アメリカ大使館での面接日は1月4日でした。この通知は面接日の1ヶ月くらい前に届きます。この通知が届いてから、指定の病院にて健康診断を受けなければなりません。自分は12月4日に健康診断の予約をしました。朝8時30分までに病院に来るように言われました。自分の家は埼玉にあり、指定病院は東京の目白でした。平日の朝早く、小さい娘を2人連れて朝のラッシュアワーの電車で病院まで行きました。電車の中はマスクを付けた人がたくさんでした。その日は月曜日でした。人身事故で電車が遅れ、いつも以上に混雑していました。何とか時間内に病院に着くことができ、必要書類に記入し、まず自分からでした。実家から取り寄せた母子手帳を持参しました。自分が受けた予防接種は、ジフテリアと破傷風の2種混合だけでした。これは大人でも過去10年以内に接種していないといけないためです。

 次に娘の番です。この日までにほとんどの予防接種を近所の小児科で受けてきました。残りは、下の娘の水疱瘡だけでした。予防接種は大使館面接日までに接種すれば大丈夫なのです。この日、娘2人が受けたのは、ツベルクリンでした。以前はツベルクリン反応を見るのは条件に入っていなかったそうです。無事健康診断が終わり、病院内の食堂でランチをとって帰宅しました。

 2日後の水曜日にツベルクリン反応を見る為に、また目白の病院まで行きました。この時は朝早く行く必要はなかったので、ラッシュ時間を避けて電車で行きました。嫁は別の日に1人で健康診断を受けました。

 レントゲン写真と健康診断書、警察署の渡航証明(犯罪暦証明)、銀行の残高証明、写真などの書類を持って、1月4日に家族4人でアメリカ大使館に行きました。嫁は以前から「グリーンカードなんていらない」と言っていましたが、この日は会社を休んでついてきました。

 この日は月曜日でした。毎週月曜日は移民ビザ申請者のみの受付日だそうで、ガラガラでした。以前、F-1ビザの為に大使館に行ったのは12月31日でした。そのときはたくさんの人がいたのを覚えています。

 大使館では申請手数料として一人約800ドルかかりました。家族4人で約30万円です。それ以外に健康診断で一人約3万円、予防接種はすべて実費で一本あたり5千円から1万円かかりました。さらに、自分の場合弁護士に手続きを依頼していましたので、弁護士費用が4人で50万円。合計で約100万円の経費がかかりました。

 大使館の面接は無事終了しました。朝8時30分に着き、終わったのが12時前でした。面接時に聞かれたのは、「いつアメリカに渡航する予定か」「どこに住む予定か」「アメリカではどのような職業につくのか」「なぜ、その仕事をするのか」などでした。面接は英語ですが、片言の英語しか話せない自分でも特に問題ありませんでした。ただ、嫁は日本で仕事をしばらく続けるので、「アメリカへの渡航予定が2年以上先になる」と嫁が答えてしまったときは、一瞬冷や汗がでました。

 大使館面接日から月曜日でパスポートと分厚い書類が自宅に届いたのがその週の木曜日でした。4人のパスポートには「immigrant VISA」が貼ってありました。健康診断書の有効期限が180日ですので、その期間内に一度アメリカに入国する必要があります。ただ、家族がそろって渡航する必要はなく、別々で構いません。

 自分は、パスポートが届いてすぐハワイに単身で入国しました。ホノルル空港での入国審査は通常の場所と違いました。大使館から届いた書類一式を持参し審査を受けました。その際、審査官からレントゲン写真が必要といわれました。アメリカ大使館でも弁護士事務所からも、レントゲン写真は必要ないといわれていたので、持参してきませんでした。でも、その後入国していいと言われたので、そのまま入国しました。

 一度入国審査を通過すると移民局に通知が行きます。そしてアメリカの住所に「permanent resident card」(グリーンカード)が届きます。通常4週間から12週間後と言われましたが、入国してから3週間位で届きました。アメリカでの住所は一度引き払ってしまったので、シアトルにある弁護士事務所のアドレスを使わせてもらいました。アメリカ入国後、住所が決まり、シアトルからハワイの住所に転送してもらいました。

 また、アメリカに滞在中に永住権の申請をする場合、アメリカ国内で面接を受ければ大丈夫です。わざわざ、日本のアメリカ大使館で面接を受ける必要はありません。ただ、自分の場合は家族が日本に滞在していたため、家族そろって面接をうけたほうがいいという弁護士のアドバイスに従い、日本で面接を受けました。

 これは2010年1月時点の情報です。毎年審査が厳しくなっていると聞きます。これから申請される方は、その都度、最新の情報を入手して手続きされることをお勧めします。


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