学校には行きたくない

 

 私のような子どもが

一度道を外すと一瞬にして

生活が一変する



ある夜

先輩の部屋でトランプをしていると

ドタドタと階段を上がる音がした



いきなりドアが開かれた

そこには両親が

鬼のような顔で立っていた


手にはロープのような紐


私を見つけると

私をロープでぐるぐる巻きにして

引きずりながら階段を降りた



なにも抵抗できなくなった

私は階段を全身で受け止めていた



車に乗せられ

そのまま真っ暗な墓地へ


そこで

縛れたまま降ろされた



車が去っていく



私はそこで朝を迎えた


明け方車の音がして頭を上げると

父の車が目の前に止まった


また私を無言で乗せると

車の中でおにぎりを食べさせられた



そして

8時ちょうどに

学校の少し手前に停めると

私に制服を着せた


制服は燃やしたはずだったのになぜ?


母が新調した物だった



「お願いだから学校に行ってちょうだい」

と言い私を校門に追いやった



私は振り向き

「お金ないなら行けない」

と言うと

母は無言で私の手のひらに5万円を

渡してきた



そのまま私が歩き出そうとすると


目が回る

息が苦しい

胸が痛い


その場にうずくまった


そこからの意識はない



気がつくと病院にいた


縛られた状態で

階段を引きずり降ろされたので

肋骨が折れていた



固定するためのコルセットが

私の身体を締め付けていた



「転んだと言いなさい」

母が命令する


私はこれ以上

痛い思いをしたくないので

言われた通りに医師に言った



その日に帰された



夜中

私は痛みを堪えながら

窓から逃げ出した







 

 

 

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