こないだ、東京に猛烈な雪が降った日。
愚息の手を引いて、30-40分ほど足ぬかる道を歩いた。
なんでこの日に!
その日は愚息の用があって、私が同伴したのだが、
最初は、昨日まで快晴だったことを思うと腹が立って仕方なかった。
バスは渋滞でまったく動かず歩くしかなく、
足はずぶぬれ、手は冷たい。
最初は楽しんでいた愚息もいつやら、
疲れた~だの、足冷たい~だの文句を言ってくる始末。。。
が、二人で顔にペシペシ雪が当たるなか10分、20分と歩いていると、
なぜか急にこっけいに思えてきた。
この日に限って、このモーレツな雪!
このなんとも言えない偶然がおかしく思えた。
私はいつも、
この世界がなぜ存在し、
なぜ自分がここにいるのか
瞑想することがよくある。
と言っても「なぜ」の理由なんてわかる訳もなく、
そんな私にできる事は、
私が生きた証をこの世界にいかに残すか
それをよく考えてきた。
芸術、文化、科学、技術、快適な生活・・・
いろいろな世界で活躍し、
その人の存在のおかげで今の便利な生活が成り立っていたり、
素晴らしい音楽や、絵に出合えたり、
私も出来れば何かしらこの世界に足跡を残したいとずっと考えてきた。
しかし、残念ながら私にはそんな才能はないようだ。
それはもうすぐ40歳にもなるにもかかわらず、
まだ何も実績を残していないからか。
それともこれから先にできる事が何も見えていないからか。
私は何億人もいる人類のなかで
埋もれてしまう大勢の中の一人になるのだろうな。。。
が、
この雪の日。
愚息の手を引いて歩いているときにふっと思った。
そうだ。
自分はこの世界に立派に証を残したじゃないか。
息子
という自分の血を引き継ぐ証を残したじゃないか。
右見ても左見ても誰もが平凡にやっている人の一生。
それを愚直に実行して、立派に証を残しているじゃないか。
カレは知っている、
私がこの世界に存在していた、ということを。
それだけで、
いいじゃん。。。
そう、思うと。
ちょっぴり、ラクになった。
息子の手を引いて歩くきっかけをつくってくれた、
私がこの世界に存在していた証を見せてくれるきっかけをつくってくれた、
この雪に
感謝しようか。
私は確信する。
この日のこと、
雪ふりしきる中、息子の手を引いて歩いたこの日のこと、
私がこの世界を去る瞬間に、きっと思い出すんだろうな、と。。。