「怒らんといてやって。
間違えても 自分で必死で考えて行動したりしたんや。
結果やない。過程やろ。」
次郎が この間 電車で習い事のクリスマス会に行ったのはいいが
帰りが ラッシュ時になり、大人の流れに流され
間違えて電車を乗ってしまい
全く違う方向に行き、携帯の充電はなくなってくるわ、お金もなくなってくるわ
ICOCAのチャージ分もなくなってくるわ、で
ザ・ピンチ!も ええとこなった。
次郎は間違に気付き、引き返したりしていたが
また間違えて違う電車に乗ってしまい
ややこしいぞ!鶴橋!
(駅の名前です。)
鶴橋に腹をたててた この母のlineに
「今、石切。充電4%。引き返す。」
次郎から入った。
難波。日本橋。
と、lineが入ってたが
今度は石切。
何処行ってんねーーーーん!
母はびっくりしすぎた。
とんでもなく家から離れてる。
シャボンは ひらめいた。
石切だったら ブルが会社から 次郎を拾える!
もう次郎を あちこち行かせたらダメだ!
奴は お金も底をつき、チャージも底をつき、携帯の充電も底をついてる
「次郎!石切でおりて!!!」
lineに送るが、既読ならず。
充電が底をついた。
ダメだ。
次郎は次郎で 考えた。
充電が切れたから 鞄の中から お金を探した。
100円玉があった。
この最後のお金で 母の携帯に電話しよう!と。
公衆電話からだと 100円は あっという間だと 次郎は知らなかった。
母の携帯に「公衆電話」と、表示された時
次郎だ!と、母はわかった。
出る前に 落ち着け…大事な事だけ話しろ…
話する内容を パッパ!とまとめた。
「次郎!電話はすぐ切れるから よく聞けよ?
石切にパパが迎えに行くから 石切でおりて。
この先、チャージ分がなくなったり
困った事があったとしたら、改札の駅員に事情を言って
家に電話させてもらうように頼んで。
分かった?困ったら改札。
わかるな?向かうのは石切やぞ、石切。」
次郎は落ちついていた。
なんなら、自力で帰る!くらいに男だった。
5時から8時過ぎまで 電車で行ったり来たり
修正しながら頑張る次郎は男だった。
迎えに出てるブルが 無事 次郎を確保する事だけを祈った。
「あのボケが。みんなに心配させやがって。」
ブルは怒っていた。
そのブルにシャボンは怒っていた。
どうしてだ!
小学生が大きい駅で迷い、駅員に聞かずとして
人混みの中、何処方面に行ったらいいんだろう
と、考え行動し
また間違えては修正する次郎の何処がいけないんだ
逆に立派やないか
よくやった!と、何故に誉めてやれんのか
ブルにシャボンはガンガンうるさく言っていた。
「次郎確保ー」
ブルから電話がかかってきたときゃ、ほんまに安心して
次郎の頑張りを私が誉めてやる!!!と、思ったさ。
帰ってきて玄関で力いっぱい次郎を抱きしめたさ。
よく頑張ったな、よーやった、
不安がいっぱいあったやろうに、
この小さい頭で知恵をしぼって よー乗り越えた
次郎、よくやったよ、ほんまに!!
そう次郎に言うとポロリ涙を一粒。
「ごめんな…遅くなって…。」
とな。
たぶん、ブルに心配させた事を怒られたんやと思う。
チェッ…このハゲ…
心配は親の仕事やろが!!!!
ハゲろ!うんとハゲろ!
ハゲ散らかせ!
を、飲んで飲んで
「ご苦労さん!」だけブルに言ったシャボンだった。
次郎は自分が迷子なるとは思いもせず
母にクリスマスプレゼントを買ってくれていた。
lineのプリペイドカードだった。
5千円近くあったICOCAは
残り800円になっていた。
雨でベタベタに服は濡れ
寒い寒いある冬の出来事だ。
母は誇らしく思うぜ。
30日で12才になる次郎のオカンからの投稿
